川越の北隣り、川島(カワジマ)町に百羽以上の白鳥が飛来していると朝日新聞に載っていた。家の近くにそんなに沢山の白鳥が越冬のために来ていると知り、見に行きたくなった。
場所は入間川の支流である越辺川である。まず郭町の家から市街地を抜けて落合橋まで行く。落合橋の北詰から越辺川左岸の土手上を走る。すぐに未舗装になったので、土手を降りて市街地を走ることにする。
初めての道なので、進行方向を探しながら直角の道を左に曲がったところ、舗装道路の上にあった砂利に前輪を取られ、道路に顔面を打ちつけてしまった。
結構すりむけたようで、久美ちゃんに大丈夫かと言われる。大丈夫、大丈夫と意地を張ったが、右の頬からあごにかけての皮がずるむけになり結構痛かった。
そのまま飛来地を探しながら川沿いに北上する。土手沿いの住宅地で垣根の剪定をしていた人に飛来地を訪ねると、けがをした私の顔を見てぎょっとし、家の中から消毒薬と絆創膏を持ってきてくれた。
教えられたとおり方向へ進むと、土手を上り下りしている人がいた。そこに自転車を置き、土手に上がってみると、河川敷の草地の向こうの水面に白鳥の姿が見えた。そこに人が集まっている。
そこまで行ってみると、たくさんのハクチョウがかわいらしい声を出して人に餌をねだっている。
この白鳥は一体どこから飛んできたのだろう。恐らくは何千キロも北の、冬は猛烈な寒気に閉ざされるようなところから、やって来たのだろう。その長旅の苦労を想像すると気が遠くなる。