2003年11月22日土曜日

2003年11月22日 あそぶ:自転車 川越から新木場 60㎞

 ・川越と入間川

 川越という地名の由来には諸説あるが、もっともらしいのはつぎの2つである。

ひとつは、平安時代にこのあたりに豪族が館を構えていた。その館へ行くには入間川を越えて行かなければ辿りつけないというのでその豪族は河越と名乗り、それが地名となったという説である。

もうひとつの説は、入間川の氾濫によってこの地域の土壌が肥沃であることから河肥と呼ばれ、それが川越に変わったというものである。

どちらの説も入間川に依っていることに変わりはない。

この入間川は、奥武蔵の山を水源とし川越市の東部で荒川に合流する。荒川はこの合流地点から約50㎞南東下して東京湾に注ぎ込んでいる。わたしは川越を関東平野の内陸にある街と思っていた。

・海までサイクリング

先週1日で50㎞以上のサイクリングができたので、わたしは気を良くしていた。それで今度はもっと走行距離を延ばして、自宅から海が見える所まで自転車で行ってみたいと思った。自力で海まで行くというのが、ちょっとシンボリックで凄い。冬の荒川河川敷に吹く北西の季節風に乗って、「海までサイクリング」だ。

今回のもうひとつのチャレンジは、「輪行」である。

・初めての輪行

「輪行」とは自転車を分解して袋に入れ、鉄道などに持ち込んで移動することだ。これによって、今回川越から海まで行った後は、最寄りの駅から鉄道を使った輪行で帰ってくるというサイクリングができる。

このように、「海まで」と「輪行」という目的を決め、それに相応しい計画を考えてみた。

まず川越の家から国道16号線を荒川まで走る。そこから荒川土手沿いに東京湾に面した河口まで走り海に至る。帰りは新木場駅から輪行で有楽町線に乗り、川越まで戻る、と計画した。

当日は北西の追い風も程よく、快調にサイクリングコースを走り、4時間ほどで目的地の新木場駅に着いた。

今回のサイクリングでは、ふたつの点について、今後改善が必要だと思った。

ひとつは荒川のコース取りである。

はじめて走るコースだったので、荒川の土手と河川敷、右岸と左岸のどちらを走るか、迷うことがしばしばあった。その場所によってどちらを走ったらよいかが全く違う。快適なルートは、事前の調べと、何回か走ることによって見つけなければならないな、と思った。

もうひとつは、輪行の手順をきちんと覚えておく必要があるということだ。

疲労していない状況であれば普通にできることでも、疲れていると、同じことをやるにもひどく時間がかかったり、間違えたりする。どんな状況でも、はやく、間違えずに輪行ができるようになることが大事だ。


2003年11月16日日曜日

2003年11月16日 あそぶ:自転車 荒川大芦橋往復 60㎞

 ・母の死と自転車通勤

今年の6月に母が亡くなり、その夏から十二指腸潰瘍や不眠で体調を崩した。

その後秋風が吹き始めても、体調は良くならなかった。

そんな折、当時出向していた埼玉大学のある職員から、片道20㎞ぐらいの距離を毎日自転車で通勤している話を聞いた。毎日往復で40㎞もの距離を自転車で通勤する人がいる事を知ったのは大きな驚きだった。自分でやってみようなんて気にはならなかった。その時わたしは自家用車で通勤していたのだが、片道ゆっくり45分のドライブ通勤に不満はなかった。

しかし、考えてみると、自転車通勤にすれば通勤時間の短縮や通勤費の節約ができるだけでなく、なにより体調が良くなるのはいいことだ。このところずっと体調が良くないわたしには聞き捨てならないことだ。

それで自転車通勤にチャレンジしてみることにした。

使う自転車は、新座に住んでいた時にゴミの集積場から拾ってきた古い街乗り用の自転車だ。

10月19日の日曜日に、試しにその自転車で川越から埼玉大学まで行ってみた。川越から東へ荒川に行き、土手を南へ羽根倉橋まで下り、そこから浦所(ウラトコ)街道をすぐで埼玉大学だ。距離は17㎞ほどである。ほとんど疲れた感じはしなかった。

その帰り道。荒川土手に出ると北風が強かった。自転車を漕いでいると、風が真向かいから吹いてきて、歩くスピードで走るのが精一杯だった。喘ぎ喘ぎしながらゆっくり走るのも馬鹿らしいので、自転車を押して歩いた。そんなふうだったので、帰りは往きよりもだいぶ時間がかかってしまった。

それでもわたしは「これはいける」という確信を得て、すぐに自転車通勤を実行に移すことにした。

・ロードバイクを買う

自転車通勤を開始したのと同時に、サイクリング用のロードバイクを購入した。

台湾のジャイアントというメーカーのOCR3というビギナー向けの24段変速タイプで、8万円もした。この自転車は、フレームはアルミ製で、フロントフォークはカーボンファイバーでできている。タイヤの太さは3㎝ほどで、素晴らしく軽い。

このロードバイクに初めて乗ったときの感覚は忘れられない。カーブでフロントフォークに捻じれる力がかかると、それが腕に伝わってくる。これまで40年近く自転車に乗ってきたが、このような感じは初めてだった。

このロードバイクで少しづつ走る距離を延ばしていこうと思っていた。

そこで選んだのは荒川土手である。土手までは家から5㎞ほどで、土手を伝って、下流へは東京湾まで50㎞以上も、上流へは熊谷付近まで30㎞ほどサイクリングコースが続いている。

わたしは中学生の時にサイクリング自転車を買ってもらい、あちこちサイクリングに出かけた。その頃はまだあまりサイクリングコースは整備されておらず一般道を走るのが中心だった。

高校生になって綱島温泉の父が清掃を請け負っていたボーリング場へアルバイトにその自転車で通った。鶴見川の土手を通ったのだが、そこにサイクリングコースができた。土手の上は視界がひらけて気持ちが良いのだが、そのうえそこがきれいに舗装されたサイクリングコースになると、走っていてとても快適だった。

アルバイトはボーリング場の夜中の清掃で、仕事のあと仮眠して翌朝また自転車で帰るのだが、ある週末の朝に、サイクリングコースを楽しそうに走っている親子を見かけた。それがとても羨ましかった。

そんな思い出もあってか、土手のサイクリング道を走りたかった。

荒川の土手は、冬になると北西の季節風が強く吹きつける日があって、風上に向かって自転車を漕ぐのがつらい。

この日は少しばかり北風が強かったが、アルミの車体と細いタイヤと24段変速ギアに助けられ、無事往復60㎞を走り切ることができた。