朝日新聞に浦和の別所沼にあるヒヤシンスハウスのことが載っていた。それで立原道造という夭逝した詩人が、建てた家を見に行くことにした。川越からの日帰りサイクリングに丁度良い距離である。
別所沼へは、川越からまず荒川自転車道を下流へ向かい、春にサクラソウの咲く田島ヶ原まで行く。そこから東へ向かう。
田島ヶ原から別所沼への良いルートは、鴨川の支流である鴻沼川沿いにつけられた秋ヶ瀬緑道である。途中、2か所は自転車を降りて歩かなければならないが、車や歩行者が少ないので、詩的な目的地へ向かうには相応しい。
別所沼の湖畔は、背の高いメタセコイヤが取り囲んでいる。その南東の一角にヒヤシンスハウスが建っていた。木造の長四角の小屋である。
中に番をしているおばさんがいた。
入ってその人に話を聞く。窓が大きくて気持ちが良い。細部の意匠も好ましく、こんな小屋にぼんやりとしていたら気持ちがいいだろうな、と思う。
一入亭とはずいぶん違うな。