郭町を13時半に出て、40分ほどで越辺川の白鳥飛来地に着いた。
100羽ほどの白鳥と50羽ほどの鴨がいた。見物人が20人ぐらいいた。その中の老夫婦が食パンのようなものを目の前の白鳥にあげ始めると、まわりのすべての白鳥がそこへ殺到してきた。
それを見ていた見物人の何人かがあちらでも、こちらでもエサをあげ始め、白鳥はあちらこちらのエサをめがけて突進する騒ぎになった。
わたしは以前ここで、白鳥にエサをやっている人をたしなめた。野生の白鳥にエサを与えることは、長い目でみると白鳥のためにならないからだ。
いま大勢の人たちは白鳥にエサをやってはいけないことを知っている。なのにエサをやるのはなぜだろう。それは自分が与えたエサをめがけて白鳥が自分の方向に近づいてくるのが嬉しいからである。あたかも自分が白鳥に善を施し、白鳥がそれに感謝しているかのような気分を味わっているのである。
悲しいかな人間よ。
今回はだれもたしなめなかった。