ーじんりきゆさんきー
越辺川の白鳥飛来地に30羽ほどの白鳥が来ていた。
白鳥を見ると、北の国からどこをどのように飛んできたのか、その驚くべき能力に頭がさがる。またこれから春までひと冬を、このあたりで落ち穂を食べながら過ごすというのもまったく大変なことだと思う。人間には及びもつかないことである。
そんな思いで白鳥を見つめていると、すぐ隣りで食パンのミミを白鳥にあげている老女がいる。もうひとり、男の老人が遠くで椅子に座って何か餌を与えている。
「あげないほうがいいですよ」、とその老男女に注意した。