1992年4月5日日曜日

マウント・フッドスキー場 1992年4月5日

 留学先にオレゴン州を選んだのは、ここならばスキーや山登りも楽しめるだろうと思ったから。その留学生活も、何度も買い物に行って生活に必要なものを買い足し、なんとかスタートしました。ホッと一息ついた頃、そろそろ春スキーのシーズンもおわるので、とりあえず1回行っておこうということになりました。

車も買いました。ジュディの連れ合いのディックに助けてもらいしました。週末になると、オレゴニアンという地方紙に、中古車の3行広告がたくさん載る。まず、その中から手ごろなものを探す。わたしは、スキーやキャンピングに行くことも考えてワゴン車の4WDが欲しかった。それで、スバル・レオーネで探すことにした。2,000ドルぐらいから、いろいろな価格で売りに出ている。その中からいくつか選び、ディックが広告を出した人に電話して、実際に車を見るアポイントメントを取る。ディックの車に乗ってその売りに出ている車を見に行く。わたしは結構どれでも良さそうに見えたが、ディックは気になるところがあるらしく、「これは止めておいた方がいい」といって、なかなか決まらなかった。4、5台みたあとで、ようやくディックも気に入ったのが見つかった。エアコンは付いていないが、ポートランドの夏は日本のように蒸し暑くないので、必需品ではないという。値段は2,600ドルだったかな。

マウント・フッドはポートランドから東に100㎞ほどのところにある。天気の良い日はポートランドの市外から、つばの広い帽子を伏せたような山容がきれいに望まれる。その中腹にスキー場があり、標高1,800mのあたりにティンバーラインロッジがある。このロッジは、1930年代の大恐慌の後に、復興政策の一環として建設された豪壮な木造のホテルだ。土曜日に出かけ、ロッジに1泊し、翌日半日スキーを楽しんで、またポートランドに帰ってくる計画にした。

ポートランドの市街地から一般道を東へ東へと走っていく。道の両側は、民家から農耕地、牧草地へと変わり、疎林が高さ30m以上あるような針葉樹の高木帯に変ると、山にぐっと近づいた感じがする。道に傾斜が出てきて、ワインディングをしばらく繰り返して道路の終点で、ティンバーラインロッジがあるところに着く。

ロッジのフロントへ行くと大きなセントバーナードの老犬ハイジが出迎えてくれた。わたしたち親子が3人で泊まる部屋は、広めの2人用寝室といった感じ。内装も年季の入った木造りです。外は雪まじりの天気だが、部屋のなかはとても暖かい。屋外のスパに入ってから夕食にレストランへ行く。スタッフがとても暖かい感じのところで、料理の味もサービスも良かった。

翌日は貸スキーを借りて滑る。雪はもうベタ雪で、全くの春スキー気分だ。渉をオンブ紐で背中にくくりつけ、ゲレンデを何回か滑り降りる。リフトに乗る時に、係員が怪訝な顔をして見るが、注意はされなかった。子供をオンブして滑る人は珍しいのだろう。久美ちゃんも滑ってから、昼には切り上げて帰途につく。明日は月曜で、またハードな授業が始まる。楽しい週末は、あっという間に過ぎてしまった。