きょうは休養日でウィーンへ観光へ行きます
ドミニクは大きな都市で休養を兼ねて観光します
都市の中心部は大抵治安が良くないのでキャンプは郊外でします
そしてキャンプ場から中心部へはバスやトラムなどの交通機関を利用します
7:10 朝食
昨晩と同じように蚊の襲来がものすごく、ゆっくり食べていられません
暑いのを我慢してズボンをはき、ヤッケをかぶります
ズボンが薄手の夏用なので蚊はその上からかまわず刺してきます
こんど来るときは蚊のくちばしが通らない厚手のズボンにしましょう
8:00 出発
キャンプ場の目と鼻のさきにウィーン行きの郊外列車の駅があります
駅舎の中の自動販売機で一日券を買おうとしますがうまく買えません
まわりのひとに聞いても誰も教えてくれません
仕方なく普通の片道乗車券を買います
8:35
新しいタイプの列車に乗ります
車内はいたずら書きもなくてとてもきれいです
構内に蒸気機関車が置いてあるハイリゲンシュタットで地下鉄に乗り換えます
ハイリゲンシュタットとはどこかで聞いたような地名です
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あきれたことに帰国してから思い出しました
ここはかのベートーベンが耳が聞こえなくなったことに絶望して遺書を書いた場所ですよ
わたしはなんと物忘れがひどいのでしょうか
2017年のライン川の自転車旅の途次でした
6月19日にボンのベートーヴェン・ハウスに立ち寄りました
そこで「ハイリンゲンシュタットの遺書」を目にしました
手書きのドイツ語ですから何が書いてあるか分かりませんでした
ハウスの出口で係の女性が「ご覧になりますか?」と日本語の資料を見せてくれました
それは「ハイリンゲンシュタットの遺書」を日本語訳したものでした
女性は「こちらでゆっくりお読みください」とホールの椅子に案内してくれました
わたしはそこに座わり遺書を読みはじめました
わたしはその文章に感動しました
ベートーヴェンの音楽にかける思いがストレートに胸に伝わってきたからです
この思いを自分の生きる糧にしよう、とまで思いました
あれからまだ2年しかたっていません
それなのに、ハイリゲンシュタットという地名すら忘れてしまうなんて
「遺書」のことを思い出していたらきっと彼の家を訪れただろうに・・・
このようにして大切な機会を逃してしまうのが凡人たるゆえんでしょう
しかたありません
恥を忍び「遺書」からわたしが受け取ったメッセージをもう一度ここに掲げます
「人生でやることをはっきりさせ、それに一心に取り組むこと」
昨日トゥルンで目見たマルクスさんの励ましと通底したところがあるように思います
9:22
おおウィーンの市内へとやってきました
ウィーン歌劇場 |
水を出すには若干のコツが必要です
レバーを止まるところまで引いてそのままにしておくとしばらくして水が出てきます
9:48
シュテファン大聖堂の内外にはすでに観光客が雲集しています
きょうは土曜日ですから仕方ないです
10:03
大聖堂のすぐ近くのモーツァルトが住んだアパートへ行ってみました
9€も払ったのに感動は得られませんでした
やはり自分にはモーツァルトよりベートーヴェンかな
10:57
町並みはいい感じですがブランド店が多くて興ざめです
11:00
ホーフブルク王宮の前に来ました
中庭の彫像の前を抜けて
ノイエブルクの前へ行きます
ツアーガイドが日本人観光客に説明しているのが耳に入ってきます
「あのテラスでヒトラーが演説をしました」
フーン
11:29
お腹がすいてきたのでドミニクとレストランを探すことにしました
中心街から離れたほうが手ごろな店を見つけられますから
ここはユースホステルです
参考までに空いているか聞いてみました
会員なら朝食付で20€で、14時以降にチェックインできるそう
駐輪場もあるのでいい宿泊先だと思います
Jugendherberge Myrthengasse |
ウィーンにはむかしはこんな感じの建物がたくさんあったのだろうな
古い建物と新しいトラムの組み合わせがおもしろい
12:59
などとぶらついて写真を撮り、ようやく店を決めました
ドミニクはシュニッツェル、わたしはクラブサンドイッチ
フライドポテトの量が半端ない!
13:47
満腹になり中心街にもどると何やらお祭り騒ぎです
ユーロ・プライドというLGBTの人たちのパレードです
たくさんの人がものすごい音量とともに行進するフロートを取り囲んでいます
このようなパレードを初めて見たので少々面くらいました
参加している人の数がものすごく多いのでじぶんがマイノリティという感じです
ドミニクはお祭り気分で音楽やコスチュームを楽しんで写真を撮っています
14:35
老舗のカフェには観光客が行列しています
14:49
ナチスによるホロコーストの犠牲になった65,000人を追悼する記念碑があります
Judenplatz |
日は差していませんがジェラートもすぐに溶け出すくらい暑いです
16:04
プラターという遊園地へ行きました
この観覧車は1897年製で映画「第三の男」にも出て来たそうです
小さな男の子が旅客機の風船を買ってもらい嬉しそうにしていました
17:09
地下鉄に乗ってキャンプ場へ帰ります
こうしてハイリゲンシュタットと行き先表示された写真まで撮っているのに
なぜベートーベンのことを思い出せなかったんだろう?
自分にざんねん!
19:30 夕食
今夕はキャンプ場に蚊が少なくてなにより
となりのテントのフランクフルトから来たドイツ人と話しながら食べました
献立はヌードルのあまり、パン、ハムそれにビールとワイン
これで満足です
22:00 就寝
<走行距離> 0km(累計 1,086㎞)
<出費> 57€(食料代 19€、キャンプ代 15€、交通費 10€、ビール代 4€ 入場料 9€
累計 594€)
<Klosterneuburgキャンプ場の評価> 〇(場所と施設はいいけれど料金が高くて残念)
クロスターノイブルク⇔ウィーン(2)へ続く