8:30
ウルムのホテルを出発しました
まずアインシュタインの像へ向かいます
かれはこの町のうまれなのです
8:37
おなじみの舌を出した彼の顔
台座が広島や長崎に投下された原子爆弾を連想させます
頭の中には大小のアンモナイトがぎっしり詰まってます
9:00
ウルム大聖堂の中にレゴを11万個つかった大きなミニチュアがありました
9:29
ドナウの川べりに太陽光発電のモーターで航行する船がなにげに二隻泊まってます
ドイツらしい眺めです
10:56
ウルムのはずれでバイエルン州に入りました
深い森のなか、砂利も穴も少ない未舗装の道が続きます
人も自転車もほとんど通りません
こんなときいろんなことが頭に浮かびます
不便を楽しむ旅
昨年、一昨年と自転車で旅をしていて面白い人に会い、感じるものを見てきました
そのことをブログに書き、人に話すと反応はさまざまでした
興味を持ってくれる人もいれば、そんな不便な旅はとうていできないという人もいました
この自転車旅は日常の生活に比べるとたしかに不便です
洗濯は頻繁にはできないので常に清潔というわけにはいきません
食料に欠くことはありませんが調理の手段は小さなガスストーブ限られます
寝るのはテントの中で雨風も、時には騒音も忍ばなければなりません
それらに加えてこの旅にはすこし制約をつけています
インターネットとお金をなるべく使わないということです
インターネットをひんぱんに使いながら自転車旅をしている人もいます
便利で、旅ではいち早く情報を手に入れて、安く楽に沢山ものを見るのに役に立ちます
それをあえて使わないのは旅の面白さ、発見や感動や出会いをたいせつにしたいからです
どんな名著や名画でもはじめにあらすじや山場を知っていたら面白さは激減するでしょう
インターネットを頼らない旅には味わい深い楽しさがあります
お金もなるべく使いません
レストランにはめったに入りませんし、スーパーで買い物をするときも値段を吟味します
名所旧跡を訪ねても入場料のかかるところへはほとんど入りません
なるべく自分の手足と頭を使って興味深いところを見て歩くようにします
それがどんなものかこのブログで紹介できたらいいなと思います
12:48
スーパーで買い出しをして、眺めのいい日陰で昼食にしました
目の前をドナウがゆったりと流れ、その向こうに時折列車が走って行きます
13:07
再び走り出すと前方に排気塔が見えます
グンドレミンゲン原子力発電所です
2021年まで運転予定の一基だけから湯気があがっています
ドイツの原発は2022年までにすべて運転停止し、その後廃炉することが決まっています
13:39
原発とバイオガス・プラントのツーショット
屋外に積み上げられた燃料?からの臭いが強烈でした
13:56
石材工場の前を通るとどこかで見たような石像がありました
レーニンですね
知らない人たちと並んでいます
積み上げられた石材むこうにはスターリンの立像も見えます
なぜこんなものがここに?
ここで働いている人にドミニクが聞いてみました
ベルリンの壁の崩壊後に旧社会主義諸国にあった革命の英雄の像が二束三文で売りに出ました
いい仕事の像なのにもったいないとこの工場の経営者がを買い集めてここに置いたそうです
これはエルンスト・テールマンというひとの像
ところでいまの気温は日陰で摂氏30度を超えているそうです
14:20
スポーツ店と薬屋を探しに小さな町に立ち寄りました
観光客どころか土地の人もちらほらのしずかな町です
クンデルフィンゲンにて |
薬は買えましたがボンベはありませんでした
そのかわりスポーツ用品店の人が快く飲み水をくれました
14:58
自転車道はときおりふつうの町の中をとおります
ラウインゲンの通り |
ディリンゲンのキャンプ場に着きました
まずテントをたて、スーパーへ買い出しに行きます
キャンプ場にもどりビールを飲みながら、しばらくドミニクとバカ話をします
それから夕食を作ります
今夜はソーセージとザワークラフトです
ドミニクは、冬の料理なのにこんなに暑い日に食べるなんて、とぼやいています
蒸し暑い夏の夕方にふうふう言いながら寄せ鍋を食べる感じでしょうか
19:48
まずソーセージを茹でます
20:11
ザワークラウトと一緒に盛り付けてできあがり
ワインを飲みながら食べました
ソーセージが少し辛すぎてザワークラフトには合わないようです
21:30 就寝
<走行距離> 60km(累計 313㎞)
<出費> 45€(食料(ワイン込み)16€、キャンプ 10€、ビール 3€、累計 241€)
<Donauキャンプ場の評価> △(車の騒音、施設の整備、サービスなどちょっとづつ気に入らない)
ディリンゲン⇒ノイブルクへ続く