オッテンスハイムのキャンプ場 |
今日のコースはいつもより短い予定なのでゆっくりと起きました
天気は良くなく今にも雨が降り出しそうです
ドミニクはもう雨具を着て、荷物に防水カバーをつけています
8:00 朝食
キャンプ場から1㎞ほどのところにスーパーがあって朝早くから開店していました
朝食を買いドナウの川端の公園で食べることにしました
公園のベンチから眺めていると鋼鉄製の渡船が音もなく両岸を行き来しています
空中のワイヤに滑車でつながっているので下流に流されることはありません
それにしてもどうやって動くのかな?
これは川の流れを横向きの動力に変換して進む1964年製のフェリーです
古くても使えるものは使う、真っ当な考え方だと思います
ドナウの上にハングしたすごくきれいな自転車道を行くと遠くにリンツの尖塔が見えます
「この道路はEUの資金で建設されたんだ。つまりオレが払った税金が使われているんだ」
と問わず語りに解説している人が近くにいます
9:21
ドナウに臨むオーストリア第三の都市リンツ
9:26
川沿いの自転車道を伝ってあっという間に町の中心まできました
新市庁舎 |
ニーベルンゲン橋から東をのぞむ |
にぎやかな市街 |
裏通りはまだ静か |
11:50
対岸にリンツのコンビナートを眺めながら左岸沿いの自転車道を行きます
12:19
急な坂を自転車を押して登ります
とても蒸し暑くて後ろの日本人は上半身裸です
12:30
マウトハウゼン強制収容所に着きました
アシスト自転車に乗った人がたくさんきています
12:39
一時間の予定で見学をはじめました
入口 |
バラック |
? |
? |
洗面所 |
トイレ |
焼却炉 |
ガス室 |
「死の階段」を見下ろす |
見学を終えて、ここは殺人工場だったと実感しました
ここには生きていた人の痕跡がありません
所持品は取り上げられ、毛髪や臓器まで取り去られ、ただ殺されてしまいました
人として扱われず思いはすべて消し去られています
こういう過ちを人間は歴史の中で繰り返してきました
いまも大なり小なり同様のことが地球上で起っています
人間は何かの拍子にこうして集団で狂気にかられる生き物です
まずはそのような拍子へと至らないようにしましょう
もしそのような拍子を見つけたら手遅れにならないうちに抜き取りましょう
14:00
すっかり遅くなって駐輪場に戻るとドミニクはパンを食べながら私を待っていました
収容所の丘の上から一気のダウンヒルでドナウにもどりふたたび自転車道を走ります
昼食をどこでどう食べたのか覚えていません
17:58
アウのキャンプ場に着いてテントを張り、まずビールを飲みました
18:47
今夜はコロンボ警部の好物、チリコンカーンです
まずフライパンを熱して
水煮のビーンズを加えてさらに炒めます
チリコンカーンの素を加えて
19:19
いただきます!(ドミニクが覚えた数少ない日本語その2)
22:00 就寝
<走行距離> 54km(累計 837㎞)
<出費> 36€(食料代 18.5€、キャンプ代 13.5€、ビール代 4€ 累計 444€)
<Auキャンプ場の評価> 〇(場所や施設は良いが、キャンプ代とビール代が高い)
アウ⇒メルクへ続く