2019年6月13日木曜日

ブラック・ツーリズム ドナウ川 メルク⇒トライスマウアー

6:00 起床
昨日は早くキャンプ場に着ける予定でした
それがちょっとした行き違いでいつもよりミッチリと走ることになってしまいました
キャンプ場に着くのが遅くなるとちょっと厄介です
テントを立てる場所を見つけ、シャワーを浴び、夕食を作って食べ、食後にのんびりする
これらがすべて押せ押せになり、せわしない気分になってしまいます
昨日は残念ながらそういう感じでした
日記をつける時間もあまりなかったので今つけています

8:40 出発
キャンプ場の隣の船着き場には大型観光バスが駐車していました
そのとなりに中国人女性のガイドとおぼしき人が旗を持って立っています
ドナウのツアー船はこうして夜は観光地の近くで停泊し、翌朝バスで見学に出かけます

キャンプ場の事務所にもなっている建物の壁に過去の洪水の記録がありました
ここのところ10年おきくらいに大水が押し寄せてきています
そのたびに川沿いのいろいろな施設は休業せざるを得なくなります
水をかぶった建物や設備には被害が及ぶでしょう
これではキャンプ場の経営は困難だと思います
キャンプ場が廃業する理由は利用者の減少と洪水による被害かなと想像します

キャンプ場のすぐ近くにメルクの町があります
ここに自転車を置いて丘の上の修道院へ行きます

9:17
この修道院はなんとまあゴージャスなバロック建築でしょう

内部装飾は信じられないほどキンキラキンです
その様子は撮影禁止でしたので残念ながらお見せできません

合衆国のザイオン国立公園で歩いたナロウズを思い出す回廊です

9:47
修道院から出てくると入れ替わりに中国人観光客がツナミのように入っていきました
ドミニクはこうやって上手く時間を見計らって見学するんですね

丘から降りて来る途中の家の扉にチョークで何か書いてあります
工事するためのメモ書きかなと思ってみているとドミニクがそれを説明してくれました
ドアの上の方にぼんやりと見えますか?
20+C+M+B+19とチョークで書かれています
これは公現祭(エピファニー、1月6日)で貰ったチョークで書いたものです
意味は20と19で2019年、CMBは東方の三博士カスパール、メルキオール、バルタザールです
東方の博士とはなんでもキリストが生まれたときにやってきて拝んだ人たちのようです
Christus Mansionem Benedica キリストがこの家を祝福しますように、の縮約でもあります
おまじないのようなものですかね

自転車置き場に戻るとアシスト自転車のサイクリストが大挙してやって来ていました
かき分けるようにして自分の自転車に辿りつき、きれいな町メルクのをあとにしました

10:18
町はずれで高低差50mぐらいある橋に自転車を押して登ります

橋の上からキャンプ場(中央の停泊場の脇)とメルク修道院(段丘の上)が見えました
ここからヴァッハウ渓谷へと入っていきます

道端に、これはどうやらフルーツ・ブランディ―の無人販売所らしい

11:05
あんず畑が広がっています
ここでかのヴィレンドルフのヴィーナスが発見されたのですよ

小さな村が次々と現れます
Iglesia de San Segismundo (iglesia filial)
11:55
シュピッツの日当たりのよい斜面にブドウ畑が広がっています

12:04
城のような教会のすがたに否応なく越し方の厳しさを思います
Wehrkirche St. Michael
13:43
ナポレオン時代の1805年にこのブドウが穫れる谷を奪い合った戦いの碑

14:23
美しいヴァッハウの谷を抜けクレムスに着きました
こぢんまりした感じのいい街です

さて今日もキャンプ場を探す時間になってきました
わたしのガイドブックにはトライスマイアー・マリーナにキャンプ場アリと書かれています
ドミニクの地図にはトライスマイアーのキャンプ場の場所が示されています
これだけの情報をもとにキャンプ場探しです

ドナウ左岸に臨むトライスマイアー・マリーナはボートの港でした
港の脇に芝生が広がっていますがキャンプ場はやっていませんでした
わたしのガイドブックは訂正が必要です

つぎにドミニクの地図にあったキャンプ場へ行ってみました
ここにはスポーツクラブという看板がありましたがキャンプ場はありませんでした
ドミニクの地図も訂正が必要です

ドミニクがしょんぼりしているとクラブ脇のレストランからおじさんが出てきました
キャンプ場を探している、と話すとマリーナへ行く途中にあると教えてくれました

トライスマイアーの町で買い出しをしてからおじさんが教えてくれたところへ行きました
そこはレストランがオートキャンパーに場所を提供しているキャンプ場でした
レストランの責任者にキャンプをしたいと話すと一人15€だといいます
シャワーは冷水で、とても高いですがほかにキャンプ場は無いので仕方ありません

すでに泊まっていたキャンパーの隣にテントを建てました
するとそのキャンパーの人がどうしてこんな近くに建てるんだとぼやいています
こちらは当然そこがいい場所だと思うから建てているわけです
ぼやきは無視して建て終わると、レストランで冷たいビールを買ってきて飲みました
これはとてもうまかった!

19:30
赤ワインを飲みながら出来合いのチキン煮込みライスを食べました

<走行距離> 92km(累計 1,026㎞)
<出費> 39€(食料代 20€、キャンプ代 15€、ビール代 4€ 累計 505€)
<Aplicoキャンプ場の評価> ✖(キャンプ代高く、施設貧弱でスタッフ感じ悪し

トライスマウアー⇒クロスターノイブルクへ続く