2019年6月7日金曜日

ブラック・ツーリズム ドナウ川 レーゲンスブルク

7:00 起床
今日は休養日なのでいつもより1時間ゆっくりと起きました

7:10 朝食
朝ご飯はいつものように食べました

8:30 洗濯
ドミニクは自転車を修理にだすためにレーゲンスブルクの市内へ行きました
キャンプ場に残るわたしはそのあいだに彼の分も一緒に洗濯します
こうすれば洗濯代(10.5€)を半額にできます

キャンプ場の事務所で洗濯機と乾燥機のトークンと洗剤を買います
そこの人によると洗濯には一回2時間かかるとのこと
いつも家でやっている3倍かかりますがしかたありません

洗濯場には洗濯機が二台ありますが、そのうち一台は故障していました
動く一台は使用中で、その機械の表示によると終わるまであと1時間以上かかります
その洗濯機の上に洗濯物を載せ、表で本(レ・ミゼラブル)を読みながら待つことにします

いま洗濯機を使っている女の人が何度も様子を見に来ます
永遠に終わらないような気がする、といっていました

10:20
ようやく前の人が終わったので、洗濯機に衣類と洗剤を投げ込んでスタートさせました
これから洗濯が終わるまでの2時間でレーゲンスブルクの市内を見物に行きます

まず石橋へ行きました
この橋を見てみたいと思っていました
Steinerne Brücke
きれいで新しいように見えますが最初に作られたのは12世紀です
十字軍はこの橋を渡ってエルサレムへ向かったそうです
当時ドナウのような大河に橋を架けるのが難しかったことは想像にかたくありません

プラハの街中を流れるモルダウ川にこれと似たカレル橋という橋がかかっているそうです
その橋が作られたのは15世紀の始めです
レーゲンスブルクのマイスターたちが中心になって完成させたとのこと
石橋から見た上流のながめ
石橋のすぐ南側に大聖堂があります

中にはたくさんの観光客がいます
So beautiful...という女性のつぶやき声が聞こえてきます
豪壮ではあるけれど淡白なつくりだと思いました

つぎにドミニクに薦められた聖エメラム修道院へ行ってみます
すばらしい内部装飾です
見に来ているのはわたしのほかは地味な老婦人一人でした

彫像の明るい表情が印象的でした

12:30
昼ご飯をスーパーで買い、キャンプ場に戻って洗濯の終わった衣類を乾燥機に入れました
テントへ行くとドミニクがピクニックテーブルで昼食を食べていました
めずらしくワインをつけて休み気分を出しています

自転車店に修理を頼んでくるのに歩いて往復2時間かかった、とぼやいてます
このカンカン照りの下を歩いてきてきつかったでしょう
街で人に聞いて自転車店をみつけたとのこと

今日は週末前の金曜日のため自転車店は忙しく、今日中に修理が終わるかかわからない
午後にまた自転車店へ行き修理が終わっていれば持って帰ってくる、といっています
明日出発できるかはその時まで分かりません

14:00 
ドミニクは日盛りのもと、また自転車店へ歩いて行きました
わたしはまぶたが重くなってきたので昼寝します

14:30
目が覚めたのでたまっていた日記を書ました
木陰で涼しい風に吹かれながらぼんやりと旅を振り返るのは楽しいことです
と、ウルムで別れたフランス人夫婦がやって来ました
だいぶ疲れている様子で、ドミニクの自転車トラブルのことを話してもうわの空です

16:30
ドミニクと待ち合わせた大聖堂の前の広場にふたたびきました

先に着いていたドミニクがニコニコ顔で修理が終わった自転車を押して来ます
160€で後輪リムの交換修理がすっかりできたとのこと

自転車を広場の片隅にしっかりとカギをつけて駐輪し
さてこれから今日二度目のレーゲンスブルク見物です

ドミニクとはこれまで3年にわたってあちこちの町を一緒に見て歩いています
そして思うのは、この人はなんと町を歩くのが上手なのだろう、ということです
わたしは今朝この町に来て、ひととおりは見た気になり、それなりの印象をもっていました
それが今こうして再びふらふらと彼と一緒に歩きだすと町の様子が違って見えるのです

もっと立体的で、

もっとカラフルで、

つまりいきいきと脳裏に焼き付いてくるのです

それがなぜかは分からなくてもそのことをとてもありがたく思います

ふたたび石橋に、こんどはそのたもとにやって来ました

下をくぐって

反対側に出ると何やらいい匂いがします
キッチンをのぞくとソーセージをジュージューと焼いていました

ここは1340年開業のドイツで一番古いソーセージ専門店だそうです
通りから見ると壁にしか見えません

さらにほそい路地を入っていくと

歩いている人まで中世しています

そうだよね

あとはもう

百聞は一見にしかずですよ

19:30 夕食
あのソーセージ専門店に励まされ、スーパーでホワイト・バジル・ソーセージを買いました
キャンプ場でそれを焼き、冷たいビールを飲みながら食べました
あとはまたドミニクとよもやま話です

21:30 就寝

<走行距離> 16km(累計 547㎞)
<出費> 37€(食料 7€、ビール代 2€、キャンプ 18€、洗濯代 5€、累計 364€)
<Azurキャンプ場の評価> ○(場所と設備はいいが、料金が高い)

レーゲンスブルク⇒ヴァルテンドルフへ続く