2018年6月10日日曜日

ブラック・ツーリズム ロワール川 ドシーズ➡ラ・シャリテ

出発前の雨宿り
8時過ぎ 私たちはいつものように出発しようとしていました。
雲行きはよくなくて今にも雨が降って来そうです。
その時キャンプ場の管理人が血相を変えて飛んで来ました。
雷雨が来るので自転車ごと屋根の下に退避するようにと言っています。
サイクリスト6、7人がガヤガヤと雨宿りしました。
30分ほどで雨は上がったので三々五々出発します。

特殊液体燃料(H²0+VR)
10時半 運河沿いの緑道を走っているとまた一昨日のように前輪に物が詰まり出しました。
これから先の長い道のりを考えるともっと根本的に対処したほうがよさそうです。
前輪のフェンダーを外すことにしました。

作業をしているとサイクリストが何人か止まって大丈夫かと聞いてきます。
ロワール川を自転車で走る日本人はパンダのように珍しい存在です。
とりわけ好奇心いっぱいで様子を見ていた男性がいました。
その人が外したフェンダーを自転車にくくりつけるためのフックをくれました。

15分ほどで作業は終了しました。
これで絶対に物が詰まらないようになりました。

前輪のフェンダーをはずしたところ
今日は日曜日なのでスーパーは開いていませんがパン屋は昼まで開いています。
ドミニクが土地の人にパン屋のありかを尋ねました。
ヌベールの手前にパン屋があるとのことです

美味しいパンを買いました
品書きと営業時間
ヌヴェールでは今日イベントがあるので町に乗り入れるのは厄介とのことです。
パンを買ったらヌヴェールへは行かずにサイクリング道を走り続けることにしました。
このようなことも知らないといちいち面倒なことになります。

遠目にしたヌヴェールの町
 12時半 ゲタンの運河橋をわたり橋の脇の広場で昼食にします。

自転車は降りて通ることになってます

ゲタンの運河橋
食事を終えて前輪をチェックしたところ空気が大分抜けていました。
前輪のフェンダーの対処は少し遅くなりました。
今度は躊躇なくチューブを替えることにします。

これも15分ほどで作業を終えました。
再三ドミニクをお待たせして恐縮です。
感謝の気持ちをはっきりと言葉で伝えました。

ドミニクが道を良く知っているのでわたしはこうして苦もなく自転車旅が出来ます。
去年一人でライン河を走った時はあちこちで道を間違えました。
毎日30分ぐらいロスしていたのではないかと思います。

出発しようとした時さきほどフックをくれたパトリックが来たので一緒にで出かけます。

14時 ロワール川の大きな支流であるアリエ川の分岐点に着きました。
上流と下流のポイント地点まで距離が標示されていました。

木々の間に川面が見えます

出発点のモン・ジェルビエ・ド・ジョンまで453㎞
ゴール手前のナントまで488㎞
ここからは麦畑の中を直線的に北上します。
昼下がりの日差しの下で景色もひらけない中を走るのはちょっと退屈です。
馬鹿話で気を紛らします。

麦畑の道を行くドミニクとパトリック
16時 ラ・シャリテのキャンプ場に着きました。
本日は特殊液体燃料のおかげで快調でした。

テントを張ったあと中世の面影が色濃く残る教会や街並みを一人で見て歩きました。

ロワール河畔から見た教会
城壁から見た町並み
教会と町並みそしてロワール川
教会のステンドグラス
夕暮れ迫るロワールの流れ
キャンプ場へもどりドミニクとパトリックといっしょに近くの店でビールを飲みました。
私たちは帰りがけにその店で夕食用のワインを格安で仕入れました。

サンセールの赤です
本日の走行距離: 81キロ



ラ=シャリテ➡サンセールへつづく