2018年6月16日土曜日

ブラック・ツーリズム ロワール川 ミュイード➡ヴィヌイユ⇔ブロア

ブロアの町並みの向こうにロワール川が見えます
<8時過ぎ>
わたしたちは雨で芝生がじっとりと濡れているミュイードのキャンプ場を出発しました。
昨夜はしゃいでいた子供たちも今は静かに朝食を食べています。

<9時>
わたしたちは古い門をとおり森の中の真っ直ぐな道を進みました。
遠くにシャンボール城が見えてきました。


森を抜けると朝日を受けた城が正面に見えました。


わたしはこの古城の姿をこれまで何度も本やウェブサイトで見てきました。
実際に見るこの城は思っていたほどには大きくない感じました。
自分が広大な空間の中に身を置いているので城を小さいと錯視しているようです。

城に近づいていくと不規則に建った屋根や煙突などが折り重なっているのが見えました。
今までに見たことのない複雑な石造りの建物の重量感です。


<10時半>
 シャンボール城から一走りでパトリックが住んでいるヴィヌイユに着きました。
ドミニクが彼に電話をしてすぐに落ち合うことができました。

今日は土曜日なのでわたしたちはパトリックの行きつけのパン屋でパンを買いました。


二人ともわたしと同じおじさんなのにパンを自転車にくくりつけるなんてしゃれてます。
フランス人としてはごく普通のことのようです。



<11時半>
わたしたちはパトリックの家に着きました。
パトリックの奥さんのシルヴィーが迎えてくれます。
わたしたちは庭でバーベキューをご馳走になりました。
パトリックの勧めでビールにピコンというリキュールを入れて飲みました。


ドミニクはパトリックからガスボンベを譲ってもらうために彼の家にきました。
今はもうワインまで出てすっかり飲み会になってしまいました。
ドミニクはこうなることを回避しようとしていたようです。
パトリックの強引なキメワザに敢えなく組み伏せられた格好です。

シャンボールのワインのようです

エスカルゴ、こんなに食べてしまいました
パトリックの娘のオセアンが学校から帰ってきました。
彼女は日本のマンガがきっかけで日本語に興味持ったそうです。
彼女は友達と一緒に日本語を勉強しています。
どんなきっかけにしろ日本に興味を持ってもらえるのはありがたいことです。
そのおかげでわたしは縁もゆかりもない人にこうして温かく迎えられています。
もっと大局的に言えば日本という世界の田舎がなんとか世界から忘れられず済んでいます。

そんなことをわたしがぼんやり考えていると白ワインが出ました。



シルヴィーお手製のケーキも頂きました
<15時半>
みなさんすっかりお腹が一杯になりました。
みんなでブロアの街へ見物に行くことにしました。
わたしたちはパトリックの車に乗って行きました。

ブロアの大聖堂と町並み
<16時>
人力居士は入場料11ユーロを払ってブロア城を見物しました。
ドミニクとパトリックとシルヴィーは見たことがありますから入りません。

この城はフランスの歴代の王や王妃の居城でした。

ブロア城の中庭
なのにその寝室はコンパクトだなと思いました。

国王の寝室

ブロア城の外観
<17時半>
わたしは城の見物を終えて皆さんと合流しました。
わたしたちはカテドラルや街並みを見て歩きました。


ブロアはそこここに永い歴史の積み重なりの感じられ活気もある街です。



ドニ・パパン像から見下ろす

Cathédral Saint-Louis
EGO SUM PANIS VITAE.
わたしは命のパンです。

わたしたちはバーのテラスでビールとリンゴ酒を飲みパトリックの家へ帰りました。

リンゴ酒
<20時>
わたしたちは再び裏庭で夕食を食べました。
パトリックの息子さんも参加してさらに賑やかになります。
ご馳走と会話と酒が飛びかいます。
日が落ちてすっかり暗くなったのでみんな家に入りました。
オセアンの日本語の質問はまだまだたくさんあるようです。

<23時半>
いよいよみなさん瞼が重くなりお開きになりました。
きょうはよく飲みよく食べました。
パトリックの家の庭にテントを張って寝ました。


本日の走行距離:31キロ



ヴィヌイユ➡アンボアーズへつづく