2022年6月17日金曜日

ブドウ畑をめぐる自転車旅 20

キャンプ場から自転車道へ
Trier のキャンプ場はモーゼル川沿いにあります
木々は高く芝は深くて歴史のあるキャンプ場であることが見て取れます
そのキャンプ場にも心地よいとは言えない風が吹いています
グローバリゼーション(行き過ぎた経済主義)の風です

キャンプ場への出入り口、トイレ、シャワーは電子キーがないと使えません
これは部外者をブロックするのに有効ですが同時に弱者の利用を困難にします
弱者とは子供、障碍者、高齢者など世の中がとくに配慮すべき人たちです
子供は昨日の自分、障碍者はあり得る自分、高齢者は明日の自分です

電子キーはキャンプ場を管理するのには便利です
すべての利用者にとって厳格で難しくて容赦がなさすぎます

キャンプ場の利用者自体も変化しました
これまで多数派だった人力の自転車や徒歩での旅行者は少数派になりました
変わってキャンピングカーや電動自転車などラグジュアリーでリッチが主流になっています

このことでキャンプ場の雰囲気が一変しました
キャンプ場に落ち着きがなくなったのです
それぞれの利用者がそれぞれの快適さを主張しているためです
他の利用者に関心を持ったり助け合ったりという空気が薄れました

ドミニクが言っていました
以前はキャンプ場で他の自転車乗りとコースや見どころなどについてよく情報交換した
今は電動自転車の人はすぐに自転車のパワーやスピードを自慢する
キャンピングカーの人たちは少しでも長く自分たちの世界に閉じこもろうとする

移動手段が多様化することに意義を唱えているわけではありません
かつて心やすかった場所がこのようにして失われていくことが残念なのです
グローバリゼーションの風にはどこで吹かれても冷たい

朝出発してスーパーで昼食を買います
すぐにモーゼルらしいブドウ畑になりました
おやおや道が登りすぎている
地図を広げて思案している人もいる
これは道を間違えた!
ざんねん!
平らなところにブドウ畑が広がっています
畑に掲げられたちいさな看板
落ち着きのある街並みが見えます
道端のカモの親子は逃げません
おいしそうな水ですが飲用不可だそうです
残念!
これはまったく湖の景色ですね
暑い!飲み水が無くなってしまいました
仕方なく道端のレストランで水を買います
残念!
木陰で昼食にします
これは何をしているところだろう?
虫刺されの薬でも塗ったのかな?
誰かのマスクが落ちている
ばっちいから触りません
昼食を終えてまた出発

対岸の急傾斜地というか崖にもブドウ畑が切り開かれています
船着き場が見えるのであそこへはこちらの岸から船で行くようです
干し草もカラカラに乾きました
道端のポンプでタイヤに空気を入れようとしました
故障していて使えませんでした
きょうはちょっと残念がおお目かな
おお今日の目的地が見えました
Bernkastel というところ
観覧車が見えます
めずらしいものは撮る!
キャンプ場に着きなによりまずビール!
喉が渇いたのですよ
このワインは酸化していました
残念!
夜はオランダから来たデニスと遅くまで話しました
彼はわたしたちにビールをおごってくれました
ありがとう!
<走行距離> 80㎞(累計875㎞)
<出費> 39€(累計645€)