2022年6月24日金曜日

ブドウ畑をめぐる自転車旅 27

あいにくの天気ですが今日はケルンの街を見て歩きます
街へ行く途中で雨が降ってきたので橋の下で30分ほど雨宿りしました
まず大きな書店でオランダの自転車地図を買いました
それから街をぶらぶらと歩きました
ごくわずかに古い建物が残っていました
この街は第二次世界大戦で連合国軍にひどく空襲されて破壊されたためです
いかめしい飴ちゃん屋ですな
かろうじて残った古い町並みはカラフルにリフォームされていました
往時はこのようであったか

ドミニクとの最後の晩餐はキャンプ場の隣のレストランへ行きました
100年以上前にここで創業したそうです

この旅を二人で楽しく無事に完走できたことを祝って乾杯しました
食べたのはグリーンサラダと
シュニッツェル
とてもおいしかった

今回の旅でここまで1,200㎞ほど走りました
出だしの10日は雨にたたられ続く10日は暑い日が続きました
これまで4回のドミニクとの旅の中で体力と精神的にもっとも試される旅だったと思います
それでも旅を完遂で来て良かったと喜びを分かち合いました

その一方で自転車旅をめぐる環境は大きく変化したことを強く感じた旅でもありました

前回2019年の旅のあたりから自転車道に電動自転車(vélo electorique)が目につき始めました
今回はむしろ電動自転車の方が普通の自転車(vélo normal)よりも多くなったと感じました
数の上では正確に分かりませんが少なくとも存在感としてとても大きくなったということです
電動自転車は普通の自転車よりも大型でしかもスピードが速いので目立つのです
キャンプ場では電気のコンセントに接続されて充電されています

ドミニクが指摘したように電動自転車と普通自転車の乗り手では旅のスタイルが違います
昔からの普通自転車の乗り手にとっては電動自転車の乗り手のスタイルが不快なのです
まるで先住民の伝統的な生活が新世界からの移住者によって脅かされるかのようにです

フランスでは政府が電動自転車の普及を促すために補助金を出しています
今後ますます電動自転車の数は増えて行くでしょう

電動自転車が台頭する状況の中で自転車の呼ばれ方にも変化が起きています
これまでの普通の自転車が筋肉自転車(vélo musuculaire)と呼ぶ人が現れてきたのです
つまり「電気で動かす自転車」に対して「筋肉で動かす自転車」だからということです

呼び名はともあれ普通の自転車による旅を今後も心地よくしたい
それがドミニクとわたしの願いです

<走行距離> 16㎞(累積1,176㎞)
<出費> 62€(累積940€)