Place Stanislas, Nancy |
自慢ではありませんが旅先の下調べということをほとんどしません
なので行った先々でかならず大なり小なりのサプライズが待っています
今朝は早々からガツンときました
Nancy の街は日曜日で人通りも少なく静かでした
現代的なビジネス街もしんとしています
そこを抜けて行くとこんな標識がありました
「スタニスラス広場」ねえ
スタニスラスって誰だっけ?
おおこれはじつに壮麗ではないか!
整然として
細部までシンメトリカル
ガス灯も意匠が凝っている
こぢんまりと豪奢!
円柱の白さが映えている
「プーピィー」なんてじつにいいですなあ
建物と植栽のバランスが絶妙
これはバジリカね
バジリカの階段の手すりがピカピカでした |
この素晴らしい宮殿を築いたスタニスラスとはいったい何者かという素朴な疑問が湧きます
そして知れば知るほどびっくり⁉
18世紀前半のヨーロッパ大陸の歴史はこの人抜きでは語れないほどの人物です
そんな人の名前も知らなかったなんてトホホです
この人が2018年に訪れたシャンボール城にも暮していたとは
スタニスラフが1725年から1733年まで暮らしたシャンボール城 2018年6月16日 |
Place Stanislas とその周辺
素晴らしいじゃないですか!
世界文化遺産だそうです
「なるほどねっ!」ていつも見てから感心しています
ドミニクさんのおかげです
Nancy 旧市街の街並み |
朝一番で善いものを見ました
ブドウ畑をめぐる自転車旅を再開します
これまで BourgogneとAlsace のブドウ畑を見てきました
最後に Mosel のブドウ畑を訪れます
ここのブドウはほとんどがリースリングという品種で白ワインが生産されています
モーゼルのブドウ畑はモーゼル川の両岸に展開しています
モーゼル川はドイツ国内ではとてもうねうねと蛇行します
その両岸が切り立っていてブドウの栽培に適しているのです
ワイン用のブドウには痩せた水はけの良い土と日照が欠かせません
モーゼルのブドウ畑はそのいずれの条件も満たしているのです
フランス北東部から発したモーゼル川は545㎞を流れてドイツのコブレンツに至ります
そこでライン川に合流して終わります
モーゼル川は中流から下流とくにトリエールからコブレンツまでが激しくうねります
わたしたちはナンシーからコブレンツまで350㎞ほどを走ります
ナンシーを離れる前にスーパーで買い物をしました
今日は日曜日なので大きなスーパーも午前中しか開いていません
小さな店はみな閉まっています
昼食と夕食をまとめて買いました
ナンシーの街はずれからスタートしました
おやここはモーゼル川ではない
その支流です
どうやってモーゼル川へ行けばいいのか?
ドミニクがさっそく通りがかりの土地の人を呼び止めて聞きました
まず知りたいことを聞き出せる人を見つけるのがポイントです
ドミニクは素早く的確にそういう人を探し出します
ブラブラ歩いているおじさんをドミニクは呼び止めました
「自分たちは自転車旅でコブレンツに向かうところだ」と言ってまず相手の警戒を解きます
すると相手のドミニクによく似たおじさんがしゃべりだします
ドミニクも黙っては聞いてはおらず合いの手を返すように質問します
二人ともしゃべるしゃべる!
ものを尋ね教えているというよりお互い日曜の朝の会話を楽しんでいる雰囲気です
こうしてしゃべることでフランス人は互いの免疫力を高めているのだと思います
この間を利用してこちらは写真撮影
おやあすこに教会が見える
このおじさんはあすこへミサへ行った帰りかな
なんか善意がほとばしっているし
もう撮るものもなくなった頃に二人の会話も終わりました
気持ちよく別れの挨拶をして出発です
モーゼル川沿いの道を下流へ向かって走ります
川は水の流れがほとんどありません
水が止まっているようなので川幅が広い所は湖のような感じです
おやここでパンクです
わたしの自転車の後輪がやられました
先ほどから路上に小枝が多いなと思っていました
それを踏んだ拍子にタイヤの側面に当たりチューブに穴が開いたようです
タイヤ自体もだいぶ古いことは確かですが(てへぺろ)
森の中でチューブ交換です
後のタイヤがへたっているので前後入れ替えてぜんぶで20分で終わりました
今夜は Metz の手前の Corny で泊まることにしました
夕食はドミニクの好きなハンバーグみたいものです
ただし脂肪は控えめでヘルシー!
<出費> 28€(累計452€)