2022年6月7日火曜日

ブドウ畑をめぐる自転車旅 10

Besançon近く

今日は午前中に Besançon まで行って午後は街を見て回ります

気持ちのいいキャンプ場に連泊すると去るのがさびしくなります
昨夜もしっかり雨が降ったので水たまりができています

川沿いの平地は耕作地で家は丘の上に建っています
それはつまりこの川が頻繁に氾濫するからです
運河の長いトンネルがありました
ドミニクのパニアバックのネジがなくなってしまいました
道端の自転車店で代わりのネジを分けてもらいました
「お金はいらない」と店の人はいいます
小さな籠に心づけ(3€)を入れて気持ちよく出発です
川の中に瀬があります
ヨーロッパの川としてはめずらしく急流なのですね
Besançon の象徴である城塞(Citadelle)の下に着きました
まずキャンプ場に荷物を置いてそれから街を見に行くことにします

樽キャビンが40€とのことでそこに泊まることにしました
実際に見てみると本当に小さくてびっくり
どうしてもということでドミニクはテントに私がキャビンに寝ることになりました
なんだか申し訳ないのですがドミニクは言い出すと譲りません
樽の中はこんな感じです
キャンプ場からトラムで街の中心まで行きました
川沿いに堂々とした古い建物が立っています
Besançon の旧市街は川岸が半島状に突き出した上にあります
ローマ時代から宗教、政治、経済上の重要都市でした
ドミニクにこの街の一般的な印象を聞いてみると「大学生が多い街」ということでした
中心街から Citadelle に向かって歩いているとヴィクトル・ユゴーの生家がありました
言わずと知れた『レ・ミゼラブル』の著者ですね
この街の雰囲気と物語の始めの描写がオーバーラップしてきます
こちらは「映画の父」と呼ばれるリュミエール兄弟の生家です
ユゴーの生家のすぐはす向かいです
Citadelle の入り口近くにあるローマ時代の遺跡を通り過ぎて
Porte Noire から Citadelle への上りがはじまります
舌が出るほどきつい上りなので Citadelle というのかな?
失礼しました
Citadelle の上から旧市街を見下しました
向こう側の街を取り巻くグリーンベルトの中を川が流れています
ドミニクさんはこのようなショットがお好みです

トラムに乗って帰り途中のスーパーで買い物をしました

チーズの話し
チーズもワインと同様に好きです
ふだん日本ではグラタン、ピザ、サンドイッチ、おつまみで食べています
種類としてはゴーダ、モツァレラ、カマンベールなどです

フランスの各地でいろいろなチーズが生産されています
スーパーに行くとそれらのチーズが所せましと売られています
あまりに種類が多くてどれを選んだら良いのか分かりません

それらを目の前にしてドミニクから話を聞くこともできます
がスーパーでは他にも買う物がありまた他の買い物客もいてゆっくり話ができません
そうかといって例えばキャンプ場で話をしてもチーズが目の前にないとピンときません
これまでそういうもどかしさを経験をしてきました

そこで今回は『チーズ図鑑』(文藝春秋編)という本を持参しました
フランスを中心に300種類以上のチーズが写真入りで説明されています
ドミニクに見せると(めずらしく素直に)これは良い本だと感心していました

夕食の最後にチーズとすこし残したワインを一緒に楽しむのがドミニク風です
私は晩酌のおつまみとして食べるのが好きです
それぞれの楽しみかたで旅のあいだじゅういろいろなチーズを食べました

今晩はここフランシュ・コンテ地方の「コンテ」です
今のところは本物で小さく塩味の軽いチーズが好みです

<走行距離> 51㎞(累計313㎞)
<出費> 41€(累計268€)