でも強い執着はありません
le Clos de Vougeot はブルゴーニュ・ワインがどのように作られてきたか知るのに良い所です
ようやくキャンプ場にたどり着きました
赤ワインはブルゴーニュの何々が好きとか白ワインは何々がお気に入りとか一切ありません
そんな私でもいささか心を動かされるブドウ畑を今日は見て回りました
まず Nuits-St-Georges です
これは高級ワインではないですが雰囲気のある名前を覚えていました
一度だけ飲んだことがあったのかもしれません
そのブドウ畑を縫って走るのは気持ちがいい!
つぎに Romanée-Conti です
「あらゆる意味でバランスのとれた、完璧なワイン」(『ワインの本』)だそうです
このブドウ畑から産み出されるワインは年間7,000本ほどです
これを世界中のワイン好きのお金持ちが奪い合って飲むわけですね
興味本位でサイトを検索したところ1970年代のものが一本168万円「から」売られていました
昼前に le Clos de Vougeot に着きました
ブドウ畑の上に浮かぶ館を眺めながら道端で昼食をとります
突然子供のサイクリング集団がやって来て大賑わいですle Clos de Vougeot はブルゴーニュ・ワインがどのように作られてきたか知るのに良い所です
まずその中世的な佇まいに引き込まれます
ふと今に戻りました
収穫したブドウを運び込む中庭 |
作業する建物の屋根が大きい |
広い食堂のある建物 |
荷馬車 |
井戸 |
ブドウを圧搾する機械 |
ブドウの収穫人の像 |
大きな屋根を支える木組み |
ブドウ汁で手も足も赤黒く染まる |
圧搾したブドウ汁が出てくるところ |
絞ったブドウ汁を受ける樽 |
石畳の床は重い樽を転がしやすいように傾斜しています |
どなたでしょうか |
二階からブドウ畑が見えます |
反対側は中庭を見おろします |
館の周りは一面のブドウ畑 |
le Clos de Vougeot の北でブルゴーニュのブドウ畑は終わります
Nuit-St-George から Dijon までは真っ直ぐ行けばいいだけのはずでした
実際には小さな集落に入るたびに自転車道の標識が切れ切れになり道が分からなくなります
ある集落でドミニクが通りがかりの若いがっちりしたパンク頭の男性に道を尋ねました
すると丁寧な言い方で「真っ直ぐ行けばいい」と教えてくれました
お礼を言って走り出すとまたT字路になり左右どちらに行っていいか分からなくなりました
そんなことを繰り返しているうちに片側二車線の大通りに出ました
ディジョン市街に入ったのです
二車線のうち外側の一車線はバスと自転車の専用レーンです
その道をいい感じで走って行きました
いよいよ中心街入るというところで専用レーンは途切れてしまいました
仕方なく歩道の脇を走って行くと自転車のすれ違いができなほど狭いところに差し掛かりました向こうから自転車に乗った中年の女性がやって来ます
先行するドミニクは右手のひらを女性に向けて開き「止まって」の合図をしました
そして止まった彼女の脇を(たぶん無言で)通り過ぎて行きました
わたしもその後からついて行きすれ違いざまに彼女に「Merci ! 」と声をかけました
すると彼女からは「Tant pis(仕方ない)」と返事が返ってきました
ちらっと見た彼女の顔にはうっすらと怒りが浮かんでいました
ドミニクはキャンプ場がなかなか見つからなくてイライラしているのです
チェックインしようとレセプションへ行くと受付の女性に「満員です」と断られました
ドミニクとしばし呆然としていると別の女性がやって来ました
そして「ここでもいいなら」とキャンプ場の入り口脇の空き地を見せてくれました
テントが張れるならどこでもいいとそこに決めました
ドタバタしてくたびれたのでまずビールで喉を潤しました
明日から Pentecôte(聖霊降臨祭)の連休に入るので宿泊施設はどこも満員だそうです
ぎりぎりセーフで良かった
<出費>36€(買い物2€、入場料7.5€、キャンプ代5.8€、夕食11.5€、酒代8€)