1971年1月18日月曜日

大山 1967年11月下旬

冬に入ると空気が澄んできて自宅の近くから西の方の山並みがよく見えるようになります
その景色を眺めているうちに大山へまた行きたくなり兄と一緒に出かけることにしました

朝陽が当たらず冷え冷えとした空気の中を一歩一歩上りました

女坂の石段は急ではありませんが、同じ足運びを何段も繰り返すので単調です

下社に着くと視界が広がり相模湾や江の島が眺められホッとします


雪化粧した富士山が見える所を過ぎると、間もなくヤビツ峠からの道と合流します

もうすぐ頂上です


山頂に着くと一年前に見たあの大パノラマをまた見たくて急いで北面に行きました

10センチ近い高さの霜柱をザクザクと踏んでいくと、前とは全く違った風景でした

山頂の木々は葉を落としたので目の前の丹沢の峰々がさらに大きく高く見えました

丹沢も高い峰の頂上付近は雪で白くなっていました


帰りは見晴台経由で下社に降り、そこから男坂を下りました

去年はバテバテで下山しましたが今年は余裕をもって降りてくることができました


参道に並ぶ店でついお土産を買いすぎてしまいました

所持金を確かめてみると、帰りの交通費が足りないことが分かりました

節約するために小田急の伊勢原駅までの6キロはバスを使わずに歩いて行くことにしました