1971年1月27日水曜日

丹沢山 1970年1月25日

家の近くから富士山、大山、丹沢と続く山並みが見えます
空気の澄んだ冬の日にはとりわけくっきりと見えます

1月中旬を過ぎると、わたしにはそこが少し銀色に光っているように見えました
そうなると、それをじかに確かめてみたい気持ちが起こってきました
いてもたってもいられずに行ってみることにしました

前回雲取山を目指した時は、電車の乗り継ぎで時間を取られ目標が達成できませんでした

そこで今度は同じ失敗をしないように一番電車で出かけました

7時に大倉に着き、すぐに登りはじめます


ほとんど疲れを感じないうちに花立に着きました

ここから道がブナの大木の間を通るようになります

その木の枝に付いた霧氷が太陽の光に反射してきらきらと輝いていました

こんなに素晴らしい景色を見るのは初めてでした

ひとりで見ているのが勿体ないような気持ちで、自分はとてもラッキーだと思いました


足元には少し雪が積もっていますがキャラバンシューズで歩いても支障はありませんでした

塔ノ岳を越え、日高(ひったか1461m)の峰、竜ヶ馬場とすぎて、丹沢山に着きました
もっと先までこの雪景色の中を歩き続けたい気がしました
しかしこれ以上先へ行くと帰る時間が足りなくなるのがはっきりしていました
また来ようと心に決めて大倉へと下りました