1971年1月28日木曜日

表尾根ー鍋割山稜ー小草ノ平沢 1970年2月11日

これまで何回か山登りに出かけましたが、友人を誘って行ったことはありませんでした

昨年には沢登りへも行き、尾根歩きとは違う山登りの楽しさを知りました
また先月は丹沢山へ行って冬景色の美しさに目を見張りました
そんな山登りの楽しさを、バスケットボール部に所属する友人のHOに話しました
すると彼も行ってみたいというので、連れ立って出かけることにしました

HOはわたしよりも山登りの経験が少ないので、初心者向きのコースにしようと思いました

これまで行ったことのある表尾根と鍋割山稜への縦走することにしました

それに小草ノ平沢という小さな沢の遡行を合わせることにしました

沢登りをプラスすることによってさらに楽しい山登りになると思ったからです

行動時間は長くなるけれど彼はわたしと同じくらいの体力があるから大丈夫と思いました


大秦野駅(現秦野駅)からヤビツ峠まではバスで登ります

ヤビツ峠からダラダラと林道を下り、30分ほどで表尾根に取り付きます

いきなり二ノ塔への急登になり、HOはだいぶ苦しいようです

ここで彼がバテては困ると思い、登るペースを落としました


二ノ塔から三ノ塔(1205m)へと過ぎ、塔ノ岳(1491m)へは予定通り着きました

外は寒いので尊仏山荘に入り弁当を食べました

熱いほうじ茶がおいしく感じられました


塔ノ岳から大倉尾根を金冷しまで下り、鍋割山稜へ向います

大丸から鍋割山(1273m)の間はアップダウンもあまりありません

ブナの大木の間をのんびりと行くと自然のままの美しさがくっきりと感じられます

鍋割山のあたりは立木が少なく、一面茅が生えているので見晴らしがいいです


そこから南へ樹林の中を駆け下ると後沢乗越です

乗越を左に下り、四十八瀬川に出会うところで水を補給しました


林道を勘七ノ沢の出合まで下り、ここから勘七の沢に入ります

F1の手前まで遡ると、右からうす暗い小草ノ平沢が出合います

7m、5m、3m、4m、2mと小さな滝が続きます

真冬なのでひょっとして滝は氷結しているのではないかと期待していました

ところが、全く凍っていませんでした


小草ノ平沢に入ったあたりから、HOがだいぶくたびれてきました

ときおり両手を両ひざについて立ち止まるようになりました

水流は少ないのですが、冷たい水に落ちやしないかと少し心配になりました

小さな沢なので、しばらく行くともう源頭部のガレ場となりました

少し薮をこぐと大倉尾根の堀山ノ家のところへ出ました

そこから大倉尾根を大倉へと下りました