2022年6月30日木曜日

ブドウ畑をめぐる自転車旅 33

朝6時に起きました
キャンプ場のうさぎちゃんともお別れです
朝食をたべたあとパッキングをしてゴミを捨てに行きました
7:50 チェックアウトしてキャンプ場をあとにしました
キャンプ場からスキポール空港へは自転車で10㎞デス
自転車道はとてもきれい
8:50 スキポール空港に着きました
  9:00 空港内の広くて人通りのないところで自転車のパッキングを始めました
10:40 パッキングが終わりました
自転車袋には色々な荷物もクッション代わりに入れます
11:25 エミレーツ航空のチェックインの列に並びました

12:30 チェックインカウンターで日本へ入国する際の検疫への申告が必要と言われました
    私はスマホもPCも持っていないのでできないと言いました
    するとどこかで借りてくださいと言われました

13:30 空港内で道案内をしている人にスマホを借りてなんとか検疫の申告をしました

14:00 再びチェックインカウンターへ行くとPCR検査の陰性証明書が必要と言われました
    私は証明書を持っていませんと言いました
    すると今日の便には乗れないので明日の便を予約してくださいと言われました

14:30 さっきの道案内の人にまたスマホを借りてインドに電話して便を再予約しました
    追加で500€近く支払うはめになりました
    スマホのお礼を道案内の人に渡そうとしましたが受け取ってくれませんでした

15:30 PCR検査(149€!)を空港内で受け証明書を翌朝受け取ることになりました
    
19:00 夕食にコンビニでサンドイッチを買って食べました

20:00 空港内の椅子で寝ました

<走行距離> 11㎞(累計1,379㎞)
<出費> 653€(累計1,747€)

2022年6月29日水曜日

ブドウ畑をめぐる自転車旅 32

きょうもゆっくり起きました
スードクして日記をつけました

この旅の目的は日本を離れていろいろな土地の人々の暮らしをつぶさに見て歩くことです
今回の旅で目についたのは過剰な消費生活とコロナ禍がもたらした世の中の歪みです

現代ではどこの土地の人々でも幸せの出口をモノの消費に求めています
身近なところでは食料品や衣料品です

食品については人間が生物として最低限必要な量をはるかに超える消費をしています
量が過剰なだけでなく栄養素のバランスもとれていません
二重の意味で問題な食生活です
このため異常な肥満や間違った食生活に由来する病気になる人が増えています

衣料はますますカジュアル傾向が強まっています
シンプルで低価格のものが人気である一方で超高価格のスニーカーも人気です

住居もです
都市周辺には劣悪な住環境で暮らす人たちがたくさんいます
眺めの良い川沿いや歴史ある運河地帯などには信じられないほど豪奢な家が建っています

自動車も現代的な消費の象徴です
高速道ではベンツやアウディなどの高級車が大衆車を押しのけ猛スピードで走っています

このように過剰な消費生活をしている人々はそれでしあわせなのでしょうか?


きょうは自転車をきれいにすることにしました
まずキャンプ場の水場に自転車を持って行って水洗いしました
自転車を乾かしている間スードクをして買い物に行きました
昼にはビールを2本呑みました
ここのキャンプ場はビールが1本1€(135円)です!
昼寝のあと自転車をきれいに磨きました
そのあとスードクをしてからシャワーを浴びました
もうパッキングできるものはしてしまいました
夕食に出前一丁を食べてからまたスードクをしました
スードクに飽きてようやく寝ました

<走行距離> 5㎞(累計1,368㎞)
<出費> 6€(累計1,194€)


2022年6月28日火曜日

ブドウ畑をめぐる自転車旅 31

ゆっくり起きてゆっくり朝食をとりました
そのあとコテージの前でテントを乾しました
あと2日ありますがもう帰る準備です
昼にスーパーへ買い物に行きました
5年前にもよく行ったところです
あの時は自転車を入れる段ボール箱がないかあちこち探し回りました
今回はその必要のない航空会社=エミレーツを使うので気が楽です
キャンプ場の前の交差点
午後は昼寝のあと洗濯をしました
暇なのでスードクしたり日記をつけたりしました
夕食を食べてシャワーを浴び明るいうちに就寝です
<走行距離> 5㎞(累計1,363㎞)
<出費> 37€(累計1,188€)

2022年6月27日月曜日

ブドウ畑をめぐる自転車旅 30

きょうはこの旅の最終目的地であるアムステルダムまで走ります

道沿いにときおり風車が見えます
Utrecht の街を経て北上していきました
間違いなく自転車道を走っているのですが前方を建物がふさいでいます
近づいてみると建物の中央を潜り抜けるのだと分かりました
時折まったりとした運河を渡ります
茅葺き屋根のレストランがありました
たぶん1921年創業ということかな
オランダ語ってつづりが英語やドイツ語と似ています
Utrecht の街はけっこうごちゃごちゃしている印象です
運河の上の木造建築
あずまや(?)の屋根が茅葺きです
オランダのあちこちで見かける跳ね橋
これもその一つだなと思いました
近くの看板を見て意外でした
ニューヨークのブルックリン橋と縁があるのでした
こうして紙の地図を見ながら走ります
アムステルダムまであと21㎞です
Het Amsterdamse Bos のキャンプ場までもう少しのところで嵐に襲われ雨宿りしました
キャンプ場に着きました!
コテージを借りました
<走行距離> 77㎞(累積1,358㎞)
<出費> 134€(累積1,151€)

2022年6月26日日曜日

ブドウ畑をめぐる自転車旅 29

小学校の低学年の頃のある夜に父が箱入りのチョコレートを持って帰ってきました
買ってきたのか誰かに貰ったものなのかそれは記憶にありません

平たい箱の中が細かく仕切られていてそこに幾種類もチョコレートが並んでいました
それはきっと美味しかったのだと思いますがこれも覚えていません

ただ一つ覚えているのはその箱の表に印刷されていた絵です

店先のテラスにこぼれる黄色い灯光
テラスで憩う人と石畳をそぞろ歩く人
見上げる空には星が幾つも輝いている

箱の中身はあっという間になくなりました
表の絵を捨てがたくて箱をとっておきました
勉強机の脇の壁にそれをかけておき時々ながめました

その絵がゴッホの描いた「夜のカフェテラス」という作品だと知ったのはずいぶん後でした

2017年にライン川を走った帰りにアムステルダムのゴッホ美術館へ行きました
あの絵を見たかったからです

ゴッホ美術館のたくさんの収蔵品の中にあの絵はありませんでした
おかしいなと思って帰りがけに美術館の売店に立ち寄って調べました
あの絵はここではなく Kröller-Müller Museum の収蔵品であることが分かりました

Kröller-Müller Museum はライン川からそう遠くないオランダの国立公園の中にあります
前もって知っていれば2017年の旅の途中で立ち寄ることもできました
旅をする前にあれこれ調べないのでそのことを知るよしもありませんでした

それから5年たちました
今回の旅の計画をドミニクとしていた時に今度こそはあの絵を見に行こうと思いました
Kröller-Müller Museum へ行くことを旅程の最後に組み入れました

Kröller-Müller Museum へ行くにはまず国立公園の入場料を払い森の中を走って行きます
美術館は深い森の中にありました
おお私の名前のイニシャルが歓迎してくれています









「夜のカフェテラス」の30㎝前に立って長いこと眺めまわしました
写真や印刷では表現できていないディテールを見つけました
絵筆でさっと描いているのにそれがじつに的確な筆づかいなのです
何気ない一筆に込められた思いを忘れない

キャンプ場に戻りテントを撤収しアムステルダムの方向へ走りました
手頃な距離にあるキャンプ場は日曜日なので受付が閉まっていました!?
仕方なくもう少し走ってこのキャンプ場まで来ました
<走行距離> 65㎞(累積1,281㎞)
<出費> 52€(累積1,017€)

2022年6月25日土曜日

ブドウ畑をめぐる自転車旅 28

 
運動会の日の朝のようないい天気です
今朝のドミニクは準備が早い
こんなふうにしてあちこちにレンタル電動スケボーが乗り捨てられている
”SEE THINGS FROM THE OTHER SIDE”
誰がなんのためにこのメッセージを発しているのだろう?
いい雲だあ!
Köln中央駅に着きました
朝早いので駅前を清掃していました
人出はそれほど多くありません
地下ホームでドミニクとハグして別れそれぞれのホームへ向かいました
ホームで列車を待っていると次々に列車が入って来ては大勢の人が乗り込んでいきます
混乱はしていませんが混雑はしています
一昨日キャンピングカーのおじさんが言っていた通りでした
列車に自転車を載せて所定の置き場に置くことができました
ライン川にかかる鉄橋を渡ってオランダへ向かいます
列車内のトイレは飛行機のトイレのようにきれいでした
感動して何枚も写真を撮ってしまいました


途中で一回列車を乗り換えました
今度も無事に自転車を載せられました

Arnhem の駅に着きました
この街を5年前にドミニクと通過しました
第二次世界大戦で激しい戦闘に巻き込まれたオランダの町の一つです
スーパーで昼食を買ってから走り出しました
今日は Kröller-Müller Museum の近くの Otterlo のキャンプ場まで30㎞ほど走る予定です

オランダの自転車道にはあちこちにこのようにしてポストが立っています
㉖が現在地を表しています
近くに立っている地図で現在地を確認して自分が行きたい方向の番号に向かっていくのです
シンプルで分かりやすい!
深い森の中へ入って行きます
とつぜん茅葺きの民家が現れました
こちらは大きな茅葺きの倉庫です
ここにも瀟洒な茅葺きの民家があります
ポストで示された方向へ進んでいくとこんな道になりました
こういう森の中でもとつぜんポストが現れます
見逃すととんでもないところへ行ってしまいますので注意が必要です
森を抜けてまっすぐな舗装道路を Otterlo まで走りました
ここにはキャンプ場がいくつもあります
ドミニクに出会う前の私でしたら一番最初に見かけたキャンプ場に入ったでしょう
今はそのようなことはしません
静か?安い?綺麗?安全?フレンドリー?いろいろじっさいに見てから決めます

そんな風にして決めた Beek en Hei というキャンプ場の林の中にテントを張りました

雨がぱらぱらと落ちてきました
夕食はレストランにしようかと思っていましたがやめにしました
どこかで買った即席ラーメンに卵と野菜を入れて食べました
ドミニクと一緒だったらこんな食事はありえないなとニヤリしました

<走行距離> 40㎞(累積1,216㎞)
<出費> 25€(965€)