2023年6月26日月曜日

ローヌ川の自転車旅 アルル ⇒ ポン・デュ・ガール 25㎞

今度の旅ではローマ人が築いた遺跡をたくさん見ました
彼らは地中海からローヌ川を遡りながらおびただしい数の壮大な建築を遺していったんですね
 
それらのひとつの象徴であるポン・デュ・ガールに今日きました
アルルから列車でタラスコンまで行きさらに自転車で一時間半走りました
するととんでもなく巨大なモノが目に入りました
右岸から左岸から上から下からから見て歩きじつにいい景色でした
しかしこの橋自体はじつに中身の無い建築物であるという印象を持ちました
スゴイ!で終わってます

ここにこの巨大な橋を造る実際上の必要がどれだけあったのか疑わしい
じっさいこの水道橋によってニームへ運ばれた水は噴水や公衆浴場に使われたと言います

ポン・デュ・ガールに来る前にアルルでこれもまたローマ人が作った地下回廊を歩きました
 
外は日照りの暑さなのに地下回廊の中は肌寒いほどでした
こんなモノを造れたローマ人のエネルギーはたいしたものだと思いました
けどここもやっぱりスゴイ!で終わっていました

理由はこの地下の大空間が何のために造られたのか今もって不明だという点です
 
この地下回廊はフォーラムと呼ばれていました
フォーラムであればそこで何かの議論でも行われたのかと想像します
ところが今日に至るまでにここで誰が何をしていたのか一切不明なのです

ローマ人のスゴイ建築遺物は世界のあちこちにたくさんあります
けれどそれはいったい何のためだったのでしょうか?
それはローマ人の威信と科学的能力を表現するいい機会だったのでしょう

ローマ帝国が長い繁栄ののち結局滅んでしまったのはやはり大切な何かを欠いていたからです