メンバーもそろい天気も上々で自転車旅の気分が高まります。
いよいよキャンプ場を出発という時にドミニクが声を上げました。
「さあ出発だよ、キキ!」(C'est parti, mon Kiki !)
みんなにっこりしました。
私たちはすぐにミディ運河沿いの自転車道路に入りました。
満々と水を湛えた運河の両側に大きなプラタナスの木が並んでいます。
その木々がつくる日陰に舗装されて走りやすい自動車道があります。
しばらく走ると対岸の運河の水際に建物が見えました。
ここは昔運河の水で洗濯をしていた場所だそうです。
対岸に洗濯場が見えます |
そんな快適な道も昼前までそれからは未舗装の道路が続くようになりました。
砂利道とまではいかないまでも舗装路と比べると走りにくいです。
路面に注意して走らないと穴にはまったりスリップやコースアウトの危険があります。
前を走る人のコース取りをベースに慎重に走ります。
13時を過ぎたので私たちは昼食できる場所を探しながら走りました。
6人一緒に快適に食事できる場所はなかなかありません。
私たちはようやく道端の木陰にテーブルとイスのようなものを見つけました。
そこで昼食をとることにしました。
傾いた小さなテーブルを囲んで昼食 |
すぐに珈琲を飲めるところを探そうということになりました。
午後の休みに珈琲を飲むのが彼らの習慣のようです。
私たちは閘門(ecluse)にあるレストランに立ち寄りました。
残念ながらそこには珈琲は無いとのことです。
つぎの閘門にカフェがあったのでそこで休むことにしました。
みんなエスプレッソを飲みました。
おや、ひとりビールを飲んでいる人がいます。
トイレやシャワーなどの設備は貧弱ですが敷地はゆったりしています。
時折リスが走り回っています。
ドミニクがキャンプ場の人と交渉してさらに広いスペースを確保してくれました。
夕食はこの地方の名物料理であるカスレ(Casoulet)を食べに行くことになりました。
私たちは自転車を連ね10分ほど走ったミディ運河の港に行きました。
そこには運河に向かってレストランが数軒並んでいます。
それぞれの店の前のテラスには十数人の客がいて食事をしています。
私たちはどの店がいいか店の外観やメニューや店員やらを何度も眺めました。
そしてようやく一軒の店に決めて席に着き乾杯しました。
やっと乾杯です! |
カスレは大豆と肉やソーセージをゆっくり煮込んだ料理です。
とてもボリュームがあって食べがいがありました。
ユカは肉は食べないのでベジタリアン・プレートにしました。
こちらは体に良さそうで美味しいようです。みんな満腹になったのでゆっくり自転車を漕いでキャンプ場に戻りました。