2024年6月20日木曜日

ミディ運河の自転車旅 ミルパイセ⇒コロンビエール 45㎞

ここまでミディ運河のほとりを200㎞ほど走ってきて一つのことに思い当たりました
それは運河とは船で物を運ぶための人工の水路だということ
なんの不思議もない当然のことです

そんな当たり前のことがやっと分かったのには理由があります
これまで5回のヨーロッパ自転車旅行はほとんどが自然の川に沿った旅でした
なのでなんとなく今回の旅にも同じような感覚でいました

しかし今回はずっと運河沿いの自転車道です
そこに旅として大きな違いがあることにようやく気がついたのです

自然の川のほとりには多く人が住み歴史を重ねてきた痕跡が色濃く残っています
一方で運河は物を運ぶための水路なのでその脇をいく自転車道が単調なことは否めません
起伏がないのであっと驚くような景色もあまりないし歴史的な建造物も少ないです
ポン・デュ・ガールのようなローマ時代の水道橋とは比べることもできません

つまりミディ運河は近代産業遺産でありここを走る意味はそれを理解することにあるのです
そのように思い当たりようやくこの道のことが分かりました

きょうは50㎞ほどの行程なのでゆっくり出発の準備をし出発したのは11時でした
ル・ソマイユまで戻って大きな古本屋に入りました
その名も The Find All Book といいあらゆる種類の50,000冊の本が陳列されています
もっとじっくり見たかったのですが30分ほどできりあげました
ソマイユ教会
17世紀に架けられた端に隣接している
もう昼なのでアルジュリエで昼食を買うことにしました
買い物は大概スーパーでするのですがこれがいつもすぐには見つかりません
スマホは画面が小さいのでグーグル・マップが見にくいようです
でもメンバーはあまりそのことを気にしている様子はありません

買った物をめずらしく運河のほとりのスタンドで食べました
いつもはピクニックですが今日はどうも雨っぽくて降ったりやんだりしているためです
スタンドの主人はよくあることですがおしゃべりで親切でした

くねくねとした運河沿いの自転車道をたどりカプスタングの村を過ぎました

今回の旅では珍しい急な坂道になりました
ここは運河が尾根をトンネルで通り抜ける場所でした
切通しにしないでトンネルにしたのはなぜでしょうか
この丘には遺跡があり生活道路もありました
そのために世界で最初の運河トンネルが掘られたのでしょう
Tonnel du Malpas
このトンネルのちょうど真下にさらにTGVのトンネルが作られました
トンネルからコロンビエールの町までは30分ほどでした
広くてきれいな芝生のキャンプ場は料金も10ユーロと手ごろでした
ゆっくりと買い出しをしてみんな思い思いに好きなものを食べて飲みました