2018年4月14日土曜日

黒旅(7)-4 島原⇒時津町



今日は低気圧の通過で午後から風雨が強くなるという予報です
降り出す前に少しでも距離を稼いでおこうと7時に宿を立ちます
南風に押出されて快走しますが30分したら雨が降ってきました
ポンチョを着て走ります

神代町というところに重要伝統的建築物保存地区があります
鍋島家の武家町ですが何しろ雨の土曜日の朝です
人影も見えずどこも開いていません
武家屋敷の小路の雰囲気だけ味わってきました

更に一漕ぎで諫早の潮受け堤防に着きました
諫早湾干拓の大義名分は何だったけな?
食糧増産だったかな?
だとするともうその必要はないのでしょうね
そうかといっていまさらこれをとっぱらうのも容易じゃないし
えらいものを作ってしまいました

諫早からは大村湾沿いの国道を行きます
アップダウンはありますが車が少ないのでマイペースで走れます
途中で猿が出て来そうな山道になりました

こんなところに千々石(ちぢわ)ミゲルの墓(と思われる石碑)がありました
千々石ミゲルはあの天正遣欧使節の一人です
江戸時代の始めにヨーロッパ・キリスト教世界を自分の目で見て来ました
帰国した彼は4人の使節の中でただ一人棄教したとされてきました
最近この墓で欧州製のロザリオが発掘され棄教説が覆る可能性が出てきたそうです


長崎からの国道に合流すると友人宅は間近です
土砂降りになる前に着くことができました
ほとんど30年ぶりの再会ですがお宅に湿度100パーセントを持ち込んでしまい恐縮です

本日の走行距離:77㎞