2018年4月13日金曜日

黒旅(7)-3 天草町大江⇒島原



大江の民宿から川沿いに登って行くと左上に教会が見えます
つづら折れの急な坂道を上ると教会の前に出ました
青い空を背景に教会の白壁が映えます

このロマネスク様式の教会が建てられたのは1933年です
その中心になったのはこの教会のフレデリック・ルイ・ガルニエ神父(1860-1941)です
この方はフランスのオート・ロアール県ル・ピュイ・アン・ヴレーの出身です
6月に行くロアール河のすぐ近くにある村です
1892年に天草へ来てここで亡くなるまで布教活動をしました
昭和のはじめにここにこの教会を建てるための苦労はどれほどのものだったでしょうか
想像もつきません
ものすごいエネルギーだと思います

教会の前から眺めると集落の向こうに海が見えました

大江教会から北へ向かいトンネルを抜けるとV字谷の向こうに海が見えます
海の向こうに見えるのは島原半島でしょうか

下り坂を飛ばして行きます
今日は向い風ですが海の景色に助けられて走ります

富岡には寄らず鬼池港を目指します
またしてもフェリーの出航5分前に港に着きました
天草を後にして島原に渡ります

フェリーの展望台から三百六十度の眺めを満喫します
空気が澄み切って美味しい

口之津から島原方向に走り出し6㎞行ったところで左に入り坂道を上って行きます
とても急で狭い坂道ですが道の両脇には農家がずっと続いています
とりわけ急な坂道をなんとか登りきると水平道路に出ました
その道を北へ向かうと谷水棚田の標識が道端にありました

長崎県はジャガイモの生産量が北海道に次いで全国で二番目に多い都道府県です
その多くをここ島原半島で生産しています
斜面ばかりの挟隘な土地でどうやってと思いませんか
その秘密がこの棚田にあるのです
ここの棚田ではなんとジャガイモとコメの二毛作が行われているのです

最近そのことを知って感動してしまい是非棚田のジャガイモ畑を見てみたいと思いました
今日しっかり見ました
ちゃんとコメ作りを念頭に置いた畔作りがされています

目を上げれば有明海
ロケーションも素晴らしい

棚田を後に急勾配の道を下って原城跡へ行きます
ここは島原の乱で天草四郎と蜂起した人々が最後まで立て籠ったところです
土塁と石垣の一部しか残っていません

雲仙の火砕流の恐ろしさに認識を新たにしました

本日の走行距離:84㎞