1971年5月2日日曜日

三ノ塔尾根から塔ノ岳

5月1日
磯工山岳部の新入生歓迎山行がありました
本当に歓迎されているのかどうかはともかく主賓として山に行きます

山岳部員として山に行くのはどういう感じなのか分かりませんでした
引率の教員が付くのはなんだか自分の行動をじっと見られているようで気に入りません
今回の引率はTという体育教師です
なかなか小うるさそうですがまずは新入部員の様子をうかがっているのかあまり口をききません

大倉の水無川の河川敷で幕営しました
まず歓迎挨拶のようなものがありました
そのあと先輩が作ってくれた夕食を、妙な節回しの歌を歌ってから食べました

今日も楽しく皆さんとー
共に食事ができるのはー
当番さんのおかげですうー
当番さんよありがとう♪

食器を片付けてテントに入るとひとりの3年生が持ってきたエロ本を新入生に見せびらかしました
毎回こういう感じなのか、それとも新入生歓迎山行だからなのか?
この先どうなることやらという感じです

5月2日

翌朝は意外に遅く起床しました


食事の支度はけっこう面倒であっという間に時間が過ぎていきます

ようやく朝食が終わり準備体操をして出発します

新入部員は小さなサブザック、先輩たちは大きなキスリングを背負って歩きます


小一時間ごとに休みをとるのでなんだか楽すぎて物足りません

取り立てて変わったこともなく三ノ塔に着きました

非常にガスっていて景色はなにも見えません


ここから先はこれまでに何度も歩いたことがあるコースです

さらに面白くなくなりました

新入部員のOがちいさな岩場でびくびくしていたのにはちょっとあきれました


塔ノ岳から馬鹿尾根を1時間位下るとやっとガスが晴れてきて戸川林道が見えました