2019年4月17日水曜日

黒旅(8)-3 中津⇒徳山

8:30 ビジネスホテルナカツ
昨夜阿蘇山で小噴火があったようです
その後活発化した様子もなさそうなので予定通り出発します

10:00 豊後高田市
「昭和の町」に着きました

昭和のイメージは人それぞれでしょう
ひとくちに昭和といっても激動の時代が60年以上も続きました
なので初めと中ごろと終わりではずいぶん様子が違います

わたしの昭和のイメージは昭和30年代から40年代にかけての商店街です
豊後高田の「昭和の町」は昭和30年代の町並みを再現しているというので興味がありました

その頃横浜の相模鉄道沿線に住んでいました
駅前には商店街があってそこがふだん買い物をするところでした
西横浜駅には藤棚商店街、天王町駅には洪福寺商店街という大きな商店街がありました
和田町駅や上星川駅の前には少し小ぶりな商店街がありました

横浜駅へ行けばデパートがあり少し上等なものが買えます
庶民の多くは身近な商店街で手ごろなものを買っていました
わが家も休みの日や歳末には総出でほぼ一日をかけて商店街で買い物をし食事もしました
ささやかですがとても楽しいイベントでした

時は高度成長時代で誰もがつよい購買意欲を持っていました
商店街には普通の生活に必要なものは何でもそろっていましたから皆そこへ行ったのです
通りは活気に満ち人々の笑顔があふれていたように思います
それがわたしの昭和のイメージです
そうしたイメージを持ってこの「昭和の町」に来ました

朝10時に商店街の入り口に着きましたが人が歩いていません
平日の朝早くにそう人は歩いていないものです
ところどころ店は開いていますがシーンとしています
ガラス越しに店内を覗いてみるとポツンと店の人が座っていたりします
店の様子はいろいろです
いまも実際に商売をしているところ
古い商品を展示だけしているところ
もうただの商店跡になっているところ

昭和時代の建物は残っていますがあの頃の活気も笑顔もありません
それは今の日本そのもので仕方のないことです
昭和の建物が残っているだけで奇蹟です
この町にだけあの頃の活気や笑顔がまだ残っていたらただの奇蹟じゃすまないでしょう
それは「ナミヤ雑貨店の奇蹟」ですよ

懐かしいお菓子をいくつか買い、チャンポンを食べて「昭和の町」をあとにしました

13:00 真玉海岸
干潟の潮が引いて縞模様ができていました
ところどころでマテ貝やアサリ拾いをしている人が見えます
これから尾道まではだいたい海岸沿いの道です

14:10 竹田津港
国東半島の北端の竹田津港からフェリーに乗って周防灘を渡り徳山へ向かいます
本当は別府から松山へ行ければ便利だったのですがそのフェリーは廃止になってしまいました
なので一度徳山へ渡り、そこから柳井まで走って、さらに松山へ渡ることにしました
なぜそんなに松山にこだわるのかとお思いでしょうか
「しまなみ海道」を今治から尾道まで走りたいからです

16:30 徳山港
国東半島とは打って変わって徳山港近くの海岸線には工場が林立しています

17:30 ホテルアルフレックス徳山駅前
スーパーでボラの刺身と鯛のアラ煮を買ってビジネスホテルにチェックインしました

本日の走行距離: 48.7㎞

徳山ー今治 へ続く