1972年8月10日木曜日

鳥海山

父の実家に遊びに行っているあいだに東北の名峰、鳥海山を登りに行きました

8月9日

陸羽東線から陸羽西線を経由して羽越本線まで直通の急行列車に乗りました

酒田までは混雑していましたが、酒田から象潟までは座ることができました


象潟で少しバスを待ち、登山口を目指しました

バスは鳥海山のすそ野に広がる樹林帯を、ゆっくりとゆれながら登っていきました

大平小屋を過ぎ、終点の鉾立でバスを降りました


いつもの癖ですぐに歩きはじめました

新山の頂上が見え隠れしているところを越すと雪渓があり、そのすぐ上が御浜小屋でした

小屋の前を通ると小便臭がしました


鳥の海を右下に見て、ゆるい傾斜のところを上り下りすると外輪山の末端に着きました

ガレ場をトラバースして雪渓に降ります

そこで祖母が持たせてくれた10個の茹で卵のいくつかを食べました


雪渓通しには行かないで、岩のゴロゴロしたところをさらに登ります

稲倉岳は眼下になりましたが、新山の頂上はまだ頭上遥かです


急登を続けると再びトラバースの道になり、頂上の小屋の前に出ました

小屋に荷物を置いて、頂上の往復に出かけました

岩峰というよりは、大岩を積み重ねたようなピークです

足元に気をつけながら登るとすぐ頂上に着きました

今夜は頂上の小屋で泊まります


8月10日

翌日は河原宿へ降りました

南面の日当たりのよい広大な斜面に、高山植物がたくさん生えていてきれいです

河原宿からさらに湯の台まで下り、そこからバスに乗って酒田へ出ました