土曜日の授業を終えてから学校を出発しました
天気は上々です
大倉に着くと少し雲がたれ下がってきました
それが気になったので戸川林道を急いで歩いて水無川本谷の出合でひと息つきました
F1までのゴーロ歩きが長く感じられました
沢に入っている人が2、3人います
F1に着いた頃からガスが出始めてきました
沢全体がとても陰気です
F2、F3を難なくパスしてさらにゴーロをつめます
ここまであまりにあせって歩いてきたので疲れました
適当な場所を見つけてツエルトを張ります
雨まじりになってきました
16時30分ころに寝ましたが1時間おきに目が覚めてしまいます
雨足が強くなりツエルトの天井からポタポタとしずくが落ちだしたので折り畳み傘をさしました
5月30日
翌朝は5時に起床しました
シュラフもなにもかもびしょ濡れです
かまわずパッキングをして出発しました
沖の源次郎沢、木ノ又大日沢の出合を過ぎて傾斜の増した沢を登ります
とても疲れたのでガレ場の草付きでひと休みしました
ここで踏み跡をみつけたので右にトラバースしていくと大日沢のあたりまで行ってしまいました
もとの踏み跡へ戻り見えない表尾根の稜線を目指して笹の中の細々とした踏み跡をたどりました
ひどい笹薮を漕ぐように進みます
さらに藪が密生してきたので這うようにして進みようやく表尾根に飛び出しました
びしょ濡れの体を引きずるようにしてヤビツ峠の方へ歩いて行きました
何時だろうと左手に目をやると父から高校の入学祝いに貰った腕時計がありません
大変だ、と思いいま来た道をあわてて探しに戻りました
笹藪の中を20分くらい這いまわりようやく落ち葉のあいだに隠れていた時計を見つけました
時計が見つかったことに気を良くして、ヤビツ峠には下らずに塔ノ岳まで登ることにしました
山頂の尊仏山荘に入って熱いほうじ茶を何杯も飲み、馬鹿尾根を大倉へ下りました