1987年5月16日土曜日

八甲田山・高田大岳

 今年の3月で日本国有鉄道は解散してしまった。残念である。関東と東北の国鉄は、JR東日本に引き継がれた。これを記念してEキップという土日にJR東日本管内が、新幹線を含めて乗り放題の切符が売り出された。これを利用して普段いけないようなところへ行こうと計画した。

 上野駅から東北新幹線に乗り、盛岡で在来線の特急に乗り継いで、青森に昼に着いた。予定では八甲田ロープウェーで稜線に上がり、スキー滑降を楽しみながら谷地温泉に下るつもりだった。しかしなぜかロープウェーは運休していたので、計画を谷地温泉から高田大岳往復に変更した。


 バスを降り、雪どけ水のほとりにミズバショウが咲く道を15分ほどで谷地温泉に着く。温泉は土日で混んでいるかと思いきや、ひっそりとしていい感じであった。夕食もきちんと作られたもので、温泉は熱すぎず、年季のはいいった板張りの浴室も気持ち良かった。


 翌日は高田大岳にスキーを担ぎ上げ、山頂から360度の大展望を楽しんだ。ここからザラメ雪を蹴飛ばして、谷地温泉まで滑り下る。途中の湿地帯に温泉が湧いていて、そこをスキーでバシャバシャと入って気持ち良かった。


 今回は1泊で急ぎ足だったが、今度また来て面白そうな斜面を滑りたい。なお、萱野茶屋は見晴よく気持ちのいいところです。



1987年5月1日金曜日

飯豊山・梅花皮沢

 今年は正月明けから仕事が忙しかった。しかしトレーニングをやり続けてきた。3月からコンスタントに山へ行った。これはこの夏にパミールのレーニン峰(7,134M)へ登り、滑り降りてくる計画があるからだ。それでこのGW連休は、北アルプスの双六岳方面に行って滑りまくる計画を立てていたのだが、希望者がいないし、Tも行けないとのことだった。それで仕方なく飯豊に行くことにした。

5月1日

 山には雪が少なく、歩き出しの梅花皮荘付近にはほぼ積雪ゼロ。ここから梅花皮沢を1時間ほどさかのぼるとBCの温身平である。


5月2日

 天気は下り坂だが、今日はなんとか持ちそうと石コロビ雪渓を滑ることになる。メンバーは、W、O、S、K、わたしでBCを出発。(5:30)1時間ほど歩くと、ようやく雪が出てきた。(6:30)そこから石コロビ雪渓を十文字鞍部まで登る。(9:30)そこからさらに北俣岳の山頂まで登る。(10:30)春霞のむこうに佐渡が横たわっているのが見えた。15年ぶりの再登頂である。


 十文字鞍部から石コロビ雪渓を滑る。(11:10)なかなか滑り甲斐があった。昼過ぎにBCに帰着する。(13:00)夜は焚火をして山菜のおひたしや味噌和えを肴に飲んだ。飯豊は良い山だ。これで、雪がもっと残っていて、計画がもっとチャレンジングであれば申し分ない。