仕事場の雰囲気に呑み込まれて、個が異常に縮小してしまった。
拡散した自我を拾い集めようと、あちらこちらへと動きはするが、あっちへ行って5を拾い、こっちへ行って10を落す。そしてだんだん貯金が底をついて、ついには切り札がゼロになってしまう。つまりは、魅力、気力、体力、活力、努力などなど、力という力が無くなってしまう状況になった。これはいかんと思っても、職場を変えることは簡単ではない。
そんな割り切れない気持ちを抱いたまま仏果山へハイキングに行った。まあなんとつまらない、山行ともいえない山行で、こんなことがあるとつくづく勿体ない1日を過ごしてしまったと思う。こんなふうでなく、どうにか自分のペースで生活を組み立てられないかと考えあぐんでしまう。
失われた自己よ。いとおしい自己よ。立ち上がれ再び。