1971年7月11日日曜日

大倉尾根-表尾根-政次郎尾根

7月10日
磯工山岳部の夏期合宿にそなえたボッカ訓練の第2弾として馬鹿尾根を登ることになりました
引率はT先生で前回のMI先生の時と雰囲気が違いピリピリしています
前夜は大倉の水無川の河川敷で幕営しました
他のキャンパーが遅くまで騒いでいてよく寝ることができませんでした

7月11日

大倉から出発する際に河原の石をキスリングに詰め込みました

各人のキスリングをバネばかりで計量するとわたしのキスリングが一番重量がありました

重ければそれだけ訓練になると思い我慢することにしました


前回は2年生が交代で先頭を歩きましたが今回は3年生のNさんがやりました

かけ声をかけてキスリングを背負い歩き始めると20分もしないうちにNさんは休憩をとりました

そしてつぎはもうちょっと長く歩きました

どういう考えでそういう歩き方をするのかよく分かりません


出発のときは気になりませんでしたが日が昇ってくるとずいぶん暑さを感じます

まず1年生のSが空腹のため足のけいれんを起こして歩けなくなりました

さらに1時間ほど行ったところで2年生のYさんが原因不明で歩けなくなりました

YさんはT先生から何か文句を言われています

さらに5分ほど行ったところで2年生のKさんがばてて歩けなくなりました


誰かが歩けなるたびに何人かがその人について残ります

そのため先頭集団はNさんと1年生4人だけになってしまいました


塔ノ岳の頂上まであと5分というところでNさんがまた休憩をとりました

そのため予定より大幅に遅れて山頂に着きました

休んでいると1年生のOの様子が変になったので頭に水をかけたらなおりました


下山の前にキスリングに入っていた石ころを捨てました

軽量するとキスリングの重さは15キロでピョコピョコ歩けるようになりました

政次郎尾根を駆け降り戸沢の出合でゆっくり休み戸川林道を大倉へと下りました