丁度100年前の1888年7月15日に、磐梯山は大爆発を起こし、小磐梯山はあとかたもなく吹き飛び、山麓では477名の死者が出た。この噴火により北側の河川がせき止められ、多くの湖沼が出現した。
国際部へ異動してすでに3ヶ月がたったが、社会科学部から職場旅行に一緒に行かないかという誘いがあって、磐梯熱海温泉に1泊した。せっかく磐梯山の麓まで来て、温泉で宴会だけして帰るのは勿体ないので、磐梯山に登ろうと出発前から決めていた。
せき止め湖のひとつである五色沼で社学のメンバーと別れ、ヒッチハイクでゴールドラインの八方台まで行く。そこから歩きはじめ、きれいなブナ林の中を20分で中の湯に着く。そこからさらに尾根道を1時間弱で弘法清水だった。福島闘魂倶楽部のメンバーから聞いていた岡部小屋は閉まっていた。弘法清水は冷たく、二日酔いと今日の暑さで乾ききった喉に突き刺さるようだった。そこから一投足で磐梯山の山頂に着いた。あいにく視界はなかった。
弘法清水へと下っていくと、裏磐梯の湖沼が望めた。下るにしたがって足がガクガクし始め、八方台に着く頃には暑さのせいもあって、ぐったり疲れた。しかし、この体の動きは、運動不足の時の自分そのものであるとも感じた。
八方台からまたヒッチハイクで下山しようと思ったが、なかなか車が止まってくれない。ふてくされてズンズン下っていると、とび滝の展望台のところで社学のSさんのワゴン車が来たので止めて、猪苗代駅まで乗せてもらった。ありがたや。