天元台から吾妻連峰を越えて檜原湖に滑りくだるルートは魅力的に思えた。しかし入山直前に低気圧が日本列島を横切った。暖かい南風が吹きつけて、樹氷の氷はみんな落ちた。
天元台スキー場のリフトの最上部まで行ったが、荒天回復の兆しがなかなか見えないので、とりあえずゲレンデでスキーをする。この1本目でKちゃんは足を捻挫した。締め具のジルブレッタが転倒時に外れなかったのだ。これで今回は入山できないことが確定的になった。ゲレンデの隣りにテントを張ってスキーに徹することになった。
翌日Kちゃんはなんとか滑れるようになったので、そろそろと下山した。白布温泉の清潔とは言えない無料温泉に入浴して帰京した。
1984-1985のアンラッキー・シーズンは、計画がことごとく裏目に出た。