兄と戸川林道の散策に出かけた
丹沢の11月はじめはまだ紅葉に適さない。
雨のそぼ降る林道を行くのはもどかしい。
わたしには力が有り余っているのだ。
だが、林道歩きでは仕方がない。
わたしはきっとまだふらついていた。
自分は今頃もっと自由に生きているはずだった。
昨年の今頃、わたしはどえらい苦労をしていた。
その苦労はただこのような生活を求めてのことだったのか。
今の自分がどうしようもなく中途半端な生活をしているように思えてくる。
大学はつまらないところだ。
何をやっても満たされない。
そして、どうしようも無くなっている。
今こうして林道を歩いていても、自分の力を出し切れていない。
それが後ろめたく、この行為をつまらなくさせている。
どうすればいいのだろう。