大糸線の神城駅で下車して朝の冷気で顔を洗います
駅から神城山荘まで樹林帯の雪道には踏み跡がしっかりついていました
神城駅で 1971年12月24日 |
30分ほどで山荘に着き荷物を置いてすぐに外に出て雪の上ではしゃぎました
神城スキー場は小ぢんまりした田舎のスキー場という感じでスキーヤーもあまりいません
磯工山岳部の部員でスキー道具を持参したものは1人もいませんでした
山荘の乾燥室にある古いスキーや靴を適当に使うか、貸スキーを借りることになりました
部長のIさんが神城駅までスキーを借りに行くというのでついていくことにしました
山荘の乾燥室にあったスキー靴とスキー・ストックを借りて滑り出しました
スキーをどう操作するのか習っていなかったのでどんどん滑っては転倒を繰り返しました
大汗をかいてようやくゲレンデの下まで行くことができました
12月25日
磯工山岳部の0Bで神城山荘の小屋番をしているHさんからスキーを教えてもらいました
ターンどころか斜滑降も上手くできずスキー場の斜面がとても急に見えました
おまけに斜面を何度も登ったり降りたりしているうちに足が痙攣してしまいました
Hさんに「おまえは左足が弱いのではないか」と言われすっかりしょげてしまいました
なんとも苦しいスキー入門でした
神城山荘で 1971年12月 |
12月26日
雨でしたが昨日習ったことができるように小屋の周りで練習しました
グザグザな雪でまっすぐ滑降はできても曲がることができず何度も恐しい思いをしました
神城スキー場で 1971年12月26日 |
12月27日
天気が良かったのでサブザックで山荘から遠見尾根の地蔵の頭まで登りました
天候が悪くなって眺望はありませんでしたが雪の中のお地蔵さんが印象的でした
12月28日
今日でスキー合宿は終わりです
わたしは2年生のIさんと1年生のSとともに松本駅でみんなと別れました
信州周遊券をフルに使って寄り道をしながら帰るためです
大町駅に忘れたピッケルを取りに戻りそれから長野駅へ行って待合室で一夜を明かしました
12月29日
長野駅をスタートし、小諸、小淵沢、甲府、富士とまわって横浜へ帰ることにしました
北アルプス、八ヶ岳、南アルプス、富士山、と日本の屋根を1日で眺めることができました
横浜に夜7時頃に着きました