1987年6月27日土曜日

富士山

 レーニン峰へむかう前のトレーニングとして、再度富士山へ行く。

 今回は1年間交換留学する新沼の壮行会を兼ね、梶原も誘った。ぜいたくして吉田口5合目の佐藤小屋に泊る。食事は割高な感じがしたので、自炊した方が良かった。


 翌朝は晴天で、ご来光が拝めた。


 学生2人は元気が良く、8時に山頂に着いた。お鉢を一周したが、測候所への坂道は走って登れた。ここはさすがの若人もつらそうだった。

 わたしはこれでレーニン峰にむけて高所対策は終わりにする。Kちゃんはもう1度登りに来て、山頂で泊まるつもりだそうだ。


1987年6月13日土曜日

富士山

 パミールのレーニン峰に登りに行くまで、あと1か月余りになった。それまでの高所順応トレーニングには選択肢が2つあった。1つは低圧室に入る方法だが、これは金がかかる。もう1つは富士山に何回も登ることだった。わたしたちは極めて自然に2番目の方法を選択した。

 昨年暮れにスキーをやりすぎて膝が痛くなった。それが不安だったが、今回吉田口の5合目から山頂まで3時間20分で登れたので、まあまあの調子だと思う。Kちゃんも比較的調子よく登れた。山頂でビバークする。ビールを飲んだら、Kちゃんが「気持ちが悪い」と言っていた。夜から雪になる。


 翌朝まだ雪が降る中を、早々に下山する。5合目の食堂のストーブの暖かさにホッとする。