1984年7月28日土曜日

三ツ峠

  TSMCの夏季合同山行は、8月に穂高で岩登りをすることになっているので、事前のトレーニングでKちゃんとどこかですることにした。三ツ峠に行ったことがなかったので、行ってみることにした。

 初日は雨のぱらつく中を、峠まで登ってテントを張った。屏風岩に行ってみたが、ルートが良く分からず、手ごろそうな人工登攀のルートを試みた。


 翌日は晴れたので、中央カンテなど3級程度のルートを何本かリードした。リードするのは怖い。そのとき、富士宮山岳会のSさんにばったり会った。会のトレーニング山行できているという。ぺル-アンデスでお世話になって以来で、懐かしかった。この人と結婚しますとKちゃんを紹介した。


 岩登りは昼ごろで切り上げて、富士急電鉄の三ツ峠駅に下った。


1984年7月14日土曜日

下西河内沢

  行先は南アルプス南部のいわゆる深奥部にある下西河内沢。ライトバンで夜の東名を南下し、寸又峡温泉まで入り仮眠し、早朝林道をトコトコと歩き出す。10㎞ほどで千頭ダムに着き、そのすぐ先が目指す沢の出合である。

 ゴーロを30分ほどで沢は狭まり、きれいなゴルジュとなる。ところどころ針金があって入谷者が多いことが伺われる。この沢に来たもうひとつの目的は岩魚釣りであった。ところが、魚影は全く薄い。いい加減糸を垂らすのにも飽きて、沢登りに専念する。しかし、沢の様子がかなり悪くなった所でこれも打ち止め。


 小広い河原にテントを張って、盛大に焚火をする。雨がしょぼしょぼと降ってきたが、無視して酒を酌み交わし続けた。蛭に食われて痛痒かった。


 翌日は新緑の美しい林道を寸又峡に戻り、温泉に入って帰京した。