1982年10月16日土曜日

城ヶ崎

  都岳連主催のフリークライミング講習会である。当初は小川山が予定されていたが、城ケ崎に変更になった。それで、わたしとしては、今シーズン3回目の城ケ崎行となった。講師は、城ケ崎の岩場を開拓してきた檜谷清、保科雅則などのイカロスⅡのメンバーである。

10月16日

 ファミリーエリアでジャミングの手ほどきをうける。トップロープで、フィンガーからショルダーくらいまでのクラックをジャミングで登る練習をした。そのあと、おたつ磯にまわり、おたつクラックでリードの練習をする。最後にボルダリングで遊んでおしまい。夜はへんてこな民宿に泊めさせられた。


ベビークラック 5.7、シスタークラック 5.8、おたつクラック 5.8 

(いずれもトップロープで登攀)


10月17日

 ファミリーエリアのいろいろなルートをトップロープで登る。トップクライマーに見られながら登るので、いやがうえにも力が入る。


 この講習会に参加して、ひと皮むけた気がした。

アンクルクラック 5.9、ファザークラック 5.10、ブラザークラック 5.9

(いずれもトップロープで登攀)


1982年10月3日日曜日

城ヶ崎

 第7回フリークライム・コンペである。

 場所はプールロックで、ここには今年の梅雨時に黒部川上ノ廊下遡行に備えたトレーニングとしてはじめて来た。だからわたしには有利なので、コンペの場所としては相応しくない。


 ジェードル状のクラック(10m、Ⅳ)と小ハング(8m、Ⅴ)の2本の合計タイムで競った。小ハングを登れない会員が多かった。フリークライミングが好きで、日ごろからトレーニングしている会員には簡単に登れるルートでも、フリークライミングを経験したことのない会員には、とても完登するのが困難、ということになってしまう。


 会員の間で、トレーニングをしている者とそうでない者の力の差が、コンペではっきりと出る。