2022年7月4日月曜日

ブドウ畑をめぐる自転車旅 37

8:00 成田着
8:45 駐車場へ
9:00 駐車場発
11:30 昼食菖蒲SAきつねそば
12:00 同発
12:45 郭町着
次の自転車旅への備忘録
必要なこと
・テントのほつれ修理
・ペグを打つハンマー
・グランドシート 四辺がテントの底辺より小さいものでないと雨滴が中に入る
・後付けダイナモ 前後の照明灯用
次回以降持参しないもの
・予備ワイヤー錠
・コンパス
・老眼鏡


2022年7月3日日曜日

ブドウ畑をめぐる自転車旅 36

6:00 起床
6:30 ホテル出発
6:45 ドバイ空港到着
8:45 ホーチミンシティー行に搭乗
9:45 ドバイ空港を離陸
20:00 ホーチミン空港に着陸
20:30 乗り継ぎ手続き
22:40 同終了
23:30 成田行きに搭乗
0:00 ホーチミンシティー空港を離陸

2022年7月2日土曜日

ブドウ畑をめぐる自転車旅 35

2:00 定刻より大幅に遅れてドバイ空港に着きました
    乗り継ぎするはずだった東京行きのフライトはもう飛んで行ってしまいました

3:00 ドバイで一泊するホテルのバウチャーと明日のフライトのチケットをもらいました
    宮殿と見まごうところを通って入国審査場へ行きました 

エピソード1
巨大な空港ビルのどこに入国審査場があるのか未明でボンヤリした頭には分かりませんでした
あてずっぽうに歩いていると空港タクシー(無料)の横でだべっている人たちがいました
その一人に入国審査場はどこか尋ねました
すると「乗って」とタクシーを指さしました
タクシーにはだべっていた数人も乗り込みました
「このタクシーって無料なんだよね?」なんて冗談めかして聞くと
「チップを渡してはいけないっていうルールはないよ」と返してきました
いいね!
        入国審査官は全身を覆う白くだらっとした服を着て黒くて太い縄の鉢巻きしています
        審査官は二人一組で何やら相談しながら審査をします
        審査が終わってもニコリともせずパスポートを返しました

        時折すれ違う女性は目だけを出して体全体を覆う服を着ています
        建物内にお祈りの歌が大音量で響き渡っています
        奇異で不可解な中東のイメージそのものです

4:30 エミレーツが経営しているホテルにチェックインしました
    なんか一時代前の感じがするホテルです
シャワーのところが仕切られていないので
使うたびに床全体がビシャビシャになりました
みなさんどうやって浴びるのでしょうか?
ベッド脇の赤いヒモ
エピソード2
一休みしようとベッドに入りました
かたわらに赤いヒモが垂れ下がっているのでこれを何気なく引いてみました
突如けたたましいサイレンが鳴り響き始めました
ヒモをもう一度引いてみましたが音は止みません
フロントの係りの人が飛んできました
これは緊急の際に人を呼ぶものですとのこと
ですよね

10:00   朝食を1階のダイニングホールで食べました

11:00   部屋で日記付け、スードク、テレビ、昼寝をしました
            突然足がつりました
            昨夜ドバイ空港の中を東京行きに乗ろうと必死に走ったためでした
            1か月自転車で走り回っても何ともなかった足なのに

12:00   スキポール空港ではコロナ禍に巻き込まれて足止めを食いました
            いまようやく帰路に着きドバイにいます
            明朝ホーチミンシティーまで行きそこで成田行きに乗り換える予定です
            ここでひとつ疑問が生じました

            スキポール空港で受けたPCR検査の有効期限は7月3日15時までです
            ホーチミンシティーから成田行きの便は4日未明です
            その時点で証明書の期限が切れているのでチェックインできない懸念があります
            このホテルにエミレーツのサービスデスクがあるので行って聞いてみました
            答えはホーチミンシティーでは乗り継ぎだけで出国しないので問題ないとのこと
            なるほど

エピソード3
サービスデスクで対応してくれたのは40代半ばくらいの女性でした
エミレーツのベージュ色の制服を着て帽子をかぶり丸メガネをしていました
わたしが質問をしはじめるとあくびをこらえながら聞いていました
まあそう興味深いことを相談しているわけでもないので仕方ありませんが・・・
話を聞き終わると彼女は目が覚めたようにクリアな説明でわたしを納得させてくれました
これならホーチミンシティー空港で何か聞かれても自信をもって説明できると思いました
さらにドバイ以降の経路の詳細をプリントアウトして渡してくれました
こういう人いいです

中東は奇異で不可解というわたしの偏見は3つのエピソードであっさりくつがえされました

15:00    ダイニングホールに昼ご飯を食べに行きました
            中東の料理はとてもおいしかったです

17:00    コロナ禍を逆手にとってドバイ市内の見学ツアーに参加しました





    ドバイの建築物はやたらでかい
    オイルマネーをふんだんに使って幸せを目に見えるようにしようとしたのでしょうか
    世界一の規模のホテルやビルの建築ラッシュがここで起きました
    これが幸せの形とはとても思えません


20:30    市内ツアーから帰って来てシャワーを浴び夕食をしに行きました
            料理の献立は昼とさほど変わっておらずちょっと期待がはずれました
            ビールが飲みたくて売店で買ったら缶ビールが9€もしてびっくりしました

21:30    部屋へ戻りテレビを見てから日記をつけスードクをして寝ました

<走行距離> 0㎞(累計1,379㎞)
<出費> 30€(累計1,784€)


2022年7月1日金曜日

ブドウ畑をめぐる自転車旅 34

4:25 空港の中を歩いていると「HEMA」という名前の店がありました
   これは私のことかと笑ってしまいました
6:00 PCR検査の結果はめでたく陰性でした
11:20 エミレーツ航空のチェックインの大行列にならびました
    誘導係の人にこっちへ来いと言われなぜか列の先頭の方に並び直しました
    チェックインカウンターには昨日の係りの女性がいました
    私がチェックインできたことを喜んでくれました

12:30 こんどは危険物検査の大行列に並びました

今日のスキポール空港はこれまでわたしが見たどんな空港よりも混雑してます
飛行機が定刻に離陸できるようチェックインカウンターは通常より早めにオープンしています
そして誘導や受付の人はなんとか早くチェックインさせようと懸命です
その努力もその後の危険物検査と出国審査がのろくて水の泡です

どこが危険物検査場か全く見えない遠くのところが行列の最後尾になっています
列は空港内をグルグルグニャグニャと続きいつ検査を受けられるのか全く分かりません
搭乗時刻が差し迫って気がせくのか割り込みをする人がちらほら出てきました
旅行前のうきうきした雰囲気はなくみんなうんざり顔になっています

わたしのすぐ後ろにひときわ焦っている太鼓腹のおじさんがいました
その人は行列のヘアピンカーブ地点でするりとわたしの前に入りました
外見からは想像できな体の柔らかさでした

おじさんは行列の行方を首をのばして何度も見ますがまだ検査場は見えません
その首すじに玉の汗が浮かんでいます

おじさんは遂に我慢できなくなって傍らの係員にお願いしました
「あと40分で搭乗ゲートが閉まってしまう!前に行かせてください」
係員の「わたしにイエスという権利はない」という答えにおじさんは泣きそうです

列が少し進んでから別の係員にまた「行ってもいいですか?」と聞いています
これもまた「だめです」とのつれない返事

この目立つおじさんの行動をわたしを含め周りの人々が注視しはじめました
わたしはおじさんと目が合ったとき「行っちゃいなよ!」と目で合図しました
するとおじさんは何か覚悟を決めたように見えました

いよいよおじさんはどうするのかとみんなが見詰めていたその時です
おじさんの前に並んで居た細身の中年男性が「お先にどうぞ」と先を譲りました
おじさんは「ありがとう」と言って約50㎝前に進みました

それはこの何千人という大行列の中のわずか一歩の前進ではありました
ただの一歩ではありましたがわたしにはそれがじつに清々しく見えました
今の自分にできる最大限のことを何の見返りも期待せずにすること
これがシンの善だと

もしこの行列の全ての人がおじさんに一歩譲ってあげればおじさんは先頭まで行ける
すばらしい!

13:50 つぎは出国審査の大行列に並びました

14:30 ようやく搭乗予定のフライトの出発ゲートに着きました

18:20 搭乗した便は定刻より3時間遅れてドバイに向けてスキポール空港を離陸しました

<走行距離> 0㎞(累計1,379㎞)
<出費> 7€(累計1,754€)

2022年6月30日木曜日

ブドウ畑をめぐる自転車旅 33

朝6時に起きました
キャンプ場のうさぎちゃんともお別れです
朝食をたべたあとパッキングをしてゴミを捨てに行きました
7:50 チェックアウトしてキャンプ場をあとにしました
キャンプ場からスキポール空港へは自転車で10㎞デス
自転車道はとてもきれい
8:50 スキポール空港に着きました
  9:00 空港内の広くて人通りのないところで自転車のパッキングを始めました
10:40 パッキングが終わりました
自転車袋には色々な荷物もクッション代わりに入れます
11:25 エミレーツ航空のチェックインの列に並びました

12:30 チェックインカウンターで日本へ入国する際の検疫への申告が必要と言われました
    私はスマホもPCも持っていないのでできないと言いました
    するとどこかで借りてくださいと言われました

13:30 空港内で道案内をしている人にスマホを借りてなんとか検疫の申告をしました

14:00 再びチェックインカウンターへ行くとPCR検査の陰性証明書が必要と言われました
    私は証明書を持っていませんと言いました
    すると今日の便には乗れないので明日の便を予約してくださいと言われました

14:30 さっきの道案内の人にまたスマホを借りてインドに電話して便を再予約しました
    追加で500€近く支払うはめになりました
    スマホのお礼を道案内の人に渡そうとしましたが受け取ってくれませんでした

15:30 PCR検査(149€!)を空港内で受け証明書を翌朝受け取ることになりました
    
19:00 夕食にコンビニでサンドイッチを買って食べました

20:00 空港内の椅子で寝ました

<走行距離> 11㎞(累計1,379㎞)
<出費> 653€(累計1,747€)

2022年6月29日水曜日

ブドウ畑をめぐる自転車旅 32

きょうもゆっくり起きました
スードクして日記をつけました

この旅の目的は日本を離れていろいろな土地の人々の暮らしをつぶさに見て歩くことです
今回の旅で目についたのは過剰な消費生活とコロナ禍がもたらした世の中の歪みです

現代ではどこの土地の人々でも幸せの出口をモノの消費に求めています
身近なところでは食料品や衣料品です

食品については人間が生物として最低限必要な量をはるかに超える消費をしています
量が過剰なだけでなく栄養素のバランスもとれていません
二重の意味で問題な食生活です
このため異常な肥満や間違った食生活に由来する病気になる人が増えています

衣料はますますカジュアル傾向が強まっています
シンプルで低価格のものが人気である一方で超高価格のスニーカーも人気です

住居もです
都市周辺には劣悪な住環境で暮らす人たちがたくさんいます
眺めの良い川沿いや歴史ある運河地帯などには信じられないほど豪奢な家が建っています

自動車も現代的な消費の象徴です
高速道ではベンツやアウディなどの高級車が大衆車を押しのけ猛スピードで走っています

このように過剰な消費生活をしている人々はそれでしあわせなのでしょうか?


きょうは自転車をきれいにすることにしました
まずキャンプ場の水場に自転車を持って行って水洗いしました
自転車を乾かしている間スードクをして買い物に行きました
昼にはビールを2本呑みました
ここのキャンプ場はビールが1本1€(135円)です!
昼寝のあと自転車をきれいに磨きました
そのあとスードクをしてからシャワーを浴びました
もうパッキングできるものはしてしまいました
夕食に出前一丁を食べてからまたスードクをしました
スードクに飽きてようやく寝ました

<走行距離> 5㎞(累計1,368㎞)
<出費> 6€(累計1,194€)


2022年6月28日火曜日

ブドウ畑をめぐる自転車旅 31

ゆっくり起きてゆっくり朝食をとりました
そのあとコテージの前でテントを乾しました
あと2日ありますがもう帰る準備です
昼にスーパーへ買い物に行きました
5年前にもよく行ったところです
あの時は自転車を入れる段ボール箱がないかあちこち探し回りました
今回はその必要のない航空会社=エミレーツを使うので気が楽です
キャンプ場の前の交差点
午後は昼寝のあと洗濯をしました
暇なのでスードクしたり日記をつけたりしました
夕食を食べてシャワーを浴び明るいうちに就寝です
<走行距離> 5㎞(累計1,363㎞)
<出費> 37€(累計1,188€)

2022年6月27日月曜日

ブドウ畑をめぐる自転車旅 30

きょうはこの旅の最終目的地であるアムステルダムまで走ります

道沿いにときおり風車が見えます
Utrecht の街を経て北上していきました
間違いなく自転車道を走っているのですが前方を建物がふさいでいます
近づいてみると建物の中央を潜り抜けるのだと分かりました
時折まったりとした運河を渡ります
茅葺き屋根のレストランがありました
たぶん1921年創業ということかな
オランダ語ってつづりが英語やドイツ語と似ています
Utrecht の街はけっこうごちゃごちゃしている印象です
運河の上の木造建築
あずまや(?)の屋根が茅葺きです
オランダのあちこちで見かける跳ね橋
これもその一つだなと思いました
近くの看板を見て意外でした
ニューヨークのブルックリン橋と縁があるのでした
こうして紙の地図を見ながら走ります
アムステルダムまであと21㎞です
Het Amsterdamse Bos のキャンプ場までもう少しのところで嵐に襲われ雨宿りしました
キャンプ場に着きました!
コテージを借りました
<走行距離> 77㎞(累積1,358㎞)
<出費> 134€(累積1,151€)

2022年6月26日日曜日

ブドウ畑をめぐる自転車旅 29

小学校の低学年の頃のある夜に父が箱入りのチョコレートを持って帰ってきました
買ってきたのか誰かに貰ったものなのかそれは記憶にありません

平たい箱の中が細かく仕切られていてそこに幾種類もチョコレートが並んでいました
それはきっと美味しかったのだと思いますがこれも覚えていません

ただ一つ覚えているのはその箱の表に印刷されていた絵です

店先のテラスにこぼれる黄色い灯光
テラスで憩う人と石畳をそぞろ歩く人
見上げる空には星が幾つも輝いている

箱の中身はあっという間になくなりました
表の絵を捨てがたくて箱をとっておきました
勉強机の脇の壁にそれをかけておき時々ながめました

その絵がゴッホの描いた「夜のカフェテラス」という作品だと知ったのはずいぶん後でした

2017年にライン川を走った帰りにアムステルダムのゴッホ美術館へ行きました
あの絵を見たかったからです

ゴッホ美術館のたくさんの収蔵品の中にあの絵はありませんでした
おかしいなと思って帰りがけに美術館の売店に立ち寄って調べました
あの絵はここではなく Kröller-Müller Museum の収蔵品であることが分かりました

Kröller-Müller Museum はライン川からそう遠くないオランダの国立公園の中にあります
前もって知っていれば2017年の旅の途中で立ち寄ることもできました
旅をする前にあれこれ調べないのでそのことを知るよしもありませんでした

それから5年たちました
今回の旅の計画をドミニクとしていた時に今度こそはあの絵を見に行こうと思いました
Kröller-Müller Museum へ行くことを旅程の最後に組み入れました

Kröller-Müller Museum へ行くにはまず国立公園の入場料を払い森の中を走って行きます
美術館は深い森の中にありました
おお私の名前のイニシャルが歓迎してくれています









「夜のカフェテラス」の30㎝前に立って長いこと眺めまわしました
写真や印刷では表現できていないディテールを見つけました
絵筆でさっと描いているのにそれがじつに的確な筆づかいなのです
何気ない一筆に込められた思いを忘れない

キャンプ場に戻りテントを撤収しアムステルダムの方向へ走りました
手頃な距離にあるキャンプ場は日曜日なので受付が閉まっていました!?
仕方なくもう少し走ってこのキャンプ場まで来ました
<走行距離> 65㎞(累積1,281㎞)
<出費> 52€(累積1,017€)