2017年10月3日火曜日

黒旅(6)-7 開聞⇒知覧

開聞の民宿でもおじさんに焼酎を勧められ連夜の痛飲と相成りました
焼酎は無料ですと言われたら飲まない訳にはいかないでしょう
ビールや日本酒は有料なのに不思議です
不思議大歓迎です

8時半に民宿の方に見送られて出発します
足が重いです

せびら自然公園から枕崎方向を眺めました
知覧への道ははじめアップダウンがきつく次いでだらだらした登りです
どちらも足に応えます

開聞岳が見えました

知覧茶の茶畑が広がりだしました

青戸(まのひ)の茶畑

くたびれたので茶の直売所で一休みします
なにげに掲示を見ているとトーチカという文字が目に入りました


なに?
トーチカ!
さっそく辺りを走り回りトーチカを探しましたが見つかりません
茶畑で作業をしているおばさんに聞いてみました
「トーカチならあっちにある」と指をさして教えてくれました
トーカチではなくトーチカですが気にしません

ありました
草の中です

こちらは道路沿い
茶畑のとなりです


案内板にはこのトーチカは製作途中だったとあります
それにしても作りが雑な気がします


中に入ってみました


怖いです


トーチカから一走りで知覧特攻平和会館に着きました


会館の展示を見終わって思いました
ここには特攻隊員となった若者たちの悲壮な気持ちがあります
隊員の親御さんたちが隊員の死を悼む気持ちがあります
そして出撃地となった知覧の人たちの無念の思いがあります

ここにないのは誰がどのようにして特攻を発案しそれが日本軍の作戦として採用され実行されていったのかという説明です

昼ご飯を食べたあと武家屋敷へ行きました
知覧は薩摩藩に100以上あった「麓(ふもと)」と呼ばれる外城のひとつです
その武家屋敷にはすばらしい庭園がたくさんあります

知覧武家屋敷の町並み
限られた敷地の中に枯山水の庭をしつらえています
西郷恵一郎庭園
地面はシラス、岩が置かれ、広葉樹が立ち上がっています
平山克己庭園
面白い形の岩石を組み合わせて深遠な景色を見せているところもあります
佐多美舟庭園
背景の母ケ岳を取り入れて雄大さを見せているところもあります
平山亮一庭園
武家さん達はこのようにして楽しんだのですね
佐多民子庭園
これらの武家屋敷のうち空き家になっているのは一軒だけです
あとの家には人が住んでいて庭の手入れも自前でしているそうです

この地方独特の茅葺民家も復元されています
二ツ家
今日は30キロも走っていませんが知覧で泊まります
天然温泉のある安宿がみつかりました

夕飯は外に出て「といのずし」を食べました
鶏の雑炊ですね
美味しかったです

本日の走行距離:26㎞