この合同山行ではスキー滑降を中心にして行動した。滑走したのは杓子沢、大出原、白馬大雪渓である。連日天気が良く、ザラメ雪がグサグサになった。ザブザブのザラメで、快適な滑りとは云えなかった。
リッジを登り、沢を下るという行動も想定していたのだが、気温が高くリッジ上の雪が不安定なので、それはあきらめた。次の機会に試みたい。
5月3日
猿倉台地1,420M地点のBCを早朝に出発した。(3:45)小日向のコル(4:45)、樺平(6:00)、ジャンクションピーク(7:15)を経由して、杓子岳の山頂に着く。(7:50)山頂で、ジャンクションピークからスキー滑降するW氏と別れる。(8:00)Kと杓子岳西側の斜面を、ツボ足で杓子岳と鑓ヶ岳のコルまでで下る。(8:20)杓子沢の源頭は、小日向のコルからはよく見えなかった。今実際に沢の上から覗き込んでみると、適度な傾斜で、雪の状態も良く、スキー滑降できることを確信する。問題は、杓子岳と白馬鑓ヶ岳の側壁から発生するブロック雪崩ではないかと思ったので、杓子沢はすみやかに滑降し、一刻も早く安全地帯に逃げ込むことにする。
滑降をはじめの沢の上部は快適だった。(8:30)
下るにつれて軟雪になり、沢の中央の大きなデブリが邪魔になった。最後は双子尾根の末端を左に回り込み、樺平からの若林氏のシュプールと合流し、小日向のコルに少しの登りで出た。(9:15)
5月4日
猿倉台地BCから小日向のコルを越え、鑓温泉に突きあげる沢を登る。鑓温泉から大出原に上がり、さらに後立山の主稜線まで登る。そこにスキーをデポして、鑓ヶ岳を往復する。主稜線から、大出原をスキーで飛ばし、鑓温泉につかる。
また沢を滑り降りて、小日向のコルに登り返し、さらに猿倉台地まで滑り降りる。
5月5日
猿倉台地BCから杓子尾根経由で杓子岳山頂に立ち、主稜線を北上して白馬岳に至る。白馬大雪渓をスキー滑降して猿倉台地のBCに戻る。