2016年7月23日土曜日

鹿島槍ヶ岳

鹿島槍ヶ岳(五竜岳から)
かしまやりがたけ 2889m

2016年7月22日
7:00 五竜岳 - 10:20 キレット小屋 - 13:10 鹿島槍ヶ岳南峰 - 15:10 冷池山荘

7月23日
6:00 冷池山荘 - 7:10 爺ヶ岳 - 8:20 種池山荘 - 11:20 扇沢

人と自分を比べてはいつも苦しくなりました
鹿島槍ヶ岳


五竜岳(G3)とG4・G5

草木は種がこぼれ落ちたその場所を終の棲家として一歩も動かずに全力で生きています


トウヤクリンドウ

辛いことがあっても何ひとつ語らず、いつも笑っているように見えます
ミヤマオダマキ
ハクサンイチゲ
地下深くのびた草の根も、岩の裂け目につよくはった木の根も、私たちには見えません
草木はただ笑っているように見えます
ミヤマクワガタ

ウサギギク

私たちも笑いながら歩きましょうか
鹿島槍ヶ岳南峰
キレット小屋
星に導かれてカヌーを漕ぐように、自分の山を見つめながら歩きましょうか
鹿島槍ヶ岳南峰

船乗りが荒波を厭わないように、私たちは急な山道を厭いません
波の向こうに静かな港があるように、頂きには憩いがあります
ホソバツメクサ
チングルマ(稚児車)の綿毛

私たちは頂きに立ち、また次の峰をみつめます
そしてそこへ向かいまた一歩一歩あるき始めます
布引岳

私たちはきっと自らを語るのではなく、人の話しに耳を傾けることで自分を越えてきたのです

朝焼け
日の出

木々が静けさに耳を澄ましています
残りの月

黎明の剣立山
もしかしたらこのことだけは語るに値するかもしれません
人の話しに耳を澄ますことがとても大切だということ
冷池山荘から鹿島槍ヶ岳への稜線


私たちはここまで数々の頂きをきわめ、眺めを自分たちのものにしてきました
そしておいしい水も飲みました
針ノ木岳(左)と鳴沢岳(右)

雲海のむこうに槍穂連峰

じゃあこのようにして、明日からも歩いていきましょうか
鹿島槍ヶ岳(爺ヶ岳から)








2016年7月22日金曜日

五竜岳



ごりゅうだけ 2814m

2016年7月21日
8:00 地蔵平 ー 10:20 小遠見山 - 11:30 大遠見山 - 13:30 白岳 ー 13:50 五竜山荘

2016年7月22日
5:40 五竜山荘 - 6:50 五竜岳

40年ほど前、私たちは五竜岳へ続く遠見尾根の末端にある山小屋で、幾日も共に過ごしました
私たちはお互いが60歳になったのを機会に、五竜岳に登ることを思いたちました。

海山に晴雨があるように、ひとの人生にも浮き沈みがあるものです
そのような40年の流れの後に、私たちがまだ何がしかの縁を持てるのは、殆んど奇跡に近いように思われます
ミヤマキンバイ







チングルマ







イワカガミ

ハクサンフウロ
チシマギキョウ



人知れず長い登行の果てに望まない景色を見ることもありました

それでも歩き続けなければならないこと、
その先には必ず違う地平が待っていること,
それを私たちは誰から学んだのでしょうか



晴朗の朝に希望を感じるのはたやすいことでした
明けの月










むしろ不穏な夜明けにもかすかなのぞみを失わない勇気を持ちたいと願いました
早暁


まじまじと見えるものよりも、見えないその先に想像をかき立てられました
稜線

遠見尾根俯瞰


孤高を凝視する力は今の私たちにはもうないかもしれません。
無名峰


白馬遠望


むしろ今は、前景を押しのけない柔らかさに憧れているといったらいいでしょうか
剣立山連峰


鹿島槍ヶ岳」へつづく

2016年7月7日木曜日

高妻山



高妻山(二釈迦より)

たかづまやま 2353m 長野県

2016年7月7日

6:00 戸隠キャンプ場 ー 8:30 五地蔵山(弥勒尾根経由) - 10:00-10:30 高妻山 -13:00 一不動 - 14:30 戸隠キャンプ場

一不動から高妻山へいたる道はかつて山岳修験の場でした。高場山までのピークは曼荼羅に見たてられつぎのように名づけられています。

二釈迦、三文殊、四普賢、五地蔵、六弥勒、七薬師、
八観音、九勢至、十阿弥陀


五地蔵山(八観音から)
戸隠山(高妻山から)

乙妻山(高妻山から)
白馬岳方面遠望(高妻山から)
黒姫山(九勢至付近から)
キスゲ
シャクナゲ
高妻山(二釈迦付近から)

一不動(左のコル)から五地蔵山にかけての稜線
(戸隠牧場から)