2016年2月15日月曜日

黒旅(2)上井出⇒田原

 2015年5月2日 晴 上井出(静岡県)➡三保(静岡県) 53km



















15:35 わたしにとって記念すべき最初の黒旅はなにやら灰色な建物のまえからのスタートです。7年前ここはコンビニでした。予定より1時間遅れて上井出を出発です。☚








16:30 富士山のすそ野を富士川橋まで下ると背後に遠く
異形の富士が見えました。いつも川越から見ている台形
の山頂がここからはややとがって見えます。☚






18:50 予定より2時間遅れて真っ暗ななかを三保の民宿竹下ナギサヤに着きました。



2015年5月3日 晴 三保(静岡県)➡御前崎(静岡県) 82km


8:00 すっきりと晴れた朝、民宿を出発しました。





8:10 三保の松原から駿河湾を隔てて富士山が良く見えます。👉


11:10 鞠子(まりこ)宿で昼食にとろろ汁を食べました。こどもの頃からの好物です。麦めしがおひつにたくさん入っていてうれしかったです。👈
13:00 鞠子の宿からしばらく行くと見たことのない鮮やかな黄色い花が川沿いに咲いていました。とおりすがりのおじさんに何という花かたずねると、「イペーというブラジルの国花ですよ」、と丁寧に教えてくれました。👉




👈 15:45 御前崎に着きました。ここから今夜の宿のユースホステルまではすぐです。








2015年5月4日 曇のち雨 御前崎(静岡県)➡田原(愛知県) 102km




8:00 黒旅の最初の目的地である浜岡原発へむけてユースホステルを出発しました。休耕地と思われるところに太陽光発電のパネルが建てられてます。敷地にまかれた砂利が真新しいです。
👈
8:30 さらに行くと今度は風力発電の風車がいくつも見えてきました。浜岡原発はもうすぐ近くです。原発が自然エネルギー発電に取り巻かれているかんじです。👉
9:00 浜岡原発に着くと敷地のフェンスにかかげられた看板が
目に入りました。どこかで見たような文面だなと思いました。
どこだろう?そうだ母校の大学の校門にもたしかこのような
看板がありましたっけ。ずいぶん昔のことですが。👈
9:30 原発のまわりでひとはどのように暮らしているのかこの目で見てみようとこの黒旅をはじめました。いまわたしのまわりには誰もいません。これでは取りつくシマがありません。どうすればできるのだろうかなどと思いながら浜岡原発をあとにしました。☛
11:00 遠州灘を右に見ながらひたすら走っていくと、シラスをゆでている工場がありました。とてもいい匂いの湯気をかいだらたまらなくなりました。昼食にはまだ早いのですが食堂に入りシラス丼を食べました。☚
13:30 浜名湖を越えると雨粒が落ちてきました。雨宿りという口実で道端のウナギ屋さんに入り一番小さなウナ丼を食べました。☛








17:00 ずぶぬれになって田原に着きました。

三河田原の駅で着替えて夕飯を食べに出かけました。大きな店の静ラかなカウンターで黒霧島の水割り氷なしを飲みました。セゴシの塩焼きやカレイのから揚げで杯を重ねていると隣のおじさん二人が「どこから来たの?」と話しかけてきました。「富士山のふもとから自転車できたんですよ」と道々の話をするといたく感心してくれて焼酎を何杯もごちそうしてくれました。

黒旅(2)走行距離:237㎞

黒旅(1)~(2)走行距離:407㎞

つづく

2016年2月14日日曜日

黒旅(1)川越⇒上井出


川越の蔵の街並みとツバメ号



黒旅とは国内の正と負の遺産をツバメ号に乗って訪ねるわたしの自転車旅行のことです。


ひとが産みだしたもののうち将来に遺したいものを正の遺産、遺したくないものを負の遺産と考えました。





浜岡原発に隣接したゴルフ場




この旅のきっかけは東浩紀さんが「弱いつながり」という本に書いたチェルノブイリ原発へのブラックツーリズムです。


2016年5月27日 (c)AFP/JIM WATSON




ウィキペディアはブラックツーリズムを「歴史的に死や悲劇と関連のある場所への旅行を伴うツーリズム」と定義しています。


わたしは日本の原発をブラックツーリズムの対象としてとらえ、そこへ自転車を漕いで訪ねて行くことにしました。

ちょっと古い地図です

日本には現在原子力(核エネルギー)発電所が17か所あります。川越の自宅から出発して静岡県の浜岡原発を手始めに日本列島を時計回りしてすべての原発へ行きます。各地の原発のまわりで人々がどのような暮らしを営んでいるのか知ろうと思います。






寺内町・在郷町として選定された伝建地区(橿原市今井町)

あわせて原発を結ぶ道のうえにある重要伝統的建築物群保存地区(いわゆる重伝建地区)も訪れます。重伝建地区とは文化庁が選定する全国各地に残る城下町・宿場町・門前町などの歴史的な集落・街並みのことです。2015年7月8日現在で43道府県90市町村に110地区が選定されています。

重伝建地区の形態にはそれぞれに個性があり興味がつきません。多くの重伝建地区を訪れてそこに住んでいる人々のはなしを聞きたいと思います。
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/hozonchiku/judenken_ichiran.html

めひびうどん(三重県伊勢市)
さらに旅の途上に興味深い遺産があればそこも見て歩き、めずらしい名物があれば食べてみます。

石舞台古墳(奈良県明日香村)

この黒旅を計画する前に川越から富士山麓の上井出までは
自転車で走ったことがありました。そこで黒旅は上井出から
出発することにしました。川越から上井出までの詳細は割愛し
実施日と経路の概略図のみつぎのとおりお示しします。


2007年1月7日 川越(埼玉県)➡淵野辺(神奈川県) 58km

わたしの住んでいる川越には蔵造りのまちなみという重伝建地区があります。ここが黒旅の出発点です。


















2011年10月25日 淵野辺(神奈川県)➡牧馬入口(神奈川県) 23km








2008年3月22日 牧馬入口(神奈川県)➡上井出(静岡県) 89km

黒旅(1)走行距離:170㎞

つづく