当初の予定では、巻機山から大烏帽子山まで縦走して、宝川温泉に下る計画だった。しかし、初日に井戸尾根の井戸の壁を上まで登ったところで、強風のために行く手をはばまれ、そこで幕営した。翌日も強風はおさまらなかったので、清水に下山した。
清水部落にある雲天はAさんとKさんの行きつけの民宿である。そこで山菜料理と八海山をたくさんふるまってくれた。そして、TSMCで山小屋を建てる話などした。民宿の人の話だと、小屋を手に入れるのは簡単だが、冬場の雪おろしが大変なので、なかなか難しいとのことだった。たしかに、欲しい気持ちから小屋を建てても、その小屋を大切に維持していくことは並大抵の努力ではできないことだと思う。それは自分自身でも神城山荘の小屋番をして分かっているつもりだ。それでも、四季を通じて山を楽しめる清水部落のはずれに、会の小屋があったらいいなあと思ってしまう。
良い気分になって、帰りがけ湯沢駅近くの江神温泉に入って帰る。