1月18日
わたしの班のインストラクターは、スクール主任の藤田拓郎さんで、オーストリアにスキー留学した経験がある。わたし以外の受講者はDSSCの2名で、講師1名に受講者3名だと、結構きついかなと少しからだがこわばった。
はじめは緩い斜面で、正確なシュープ動作をやる。膝の動きを中心におさらいし、つぎに中斜面でスピードにのったスキー操作を習った。ここで注意されたのは、上体がかぶさらないようにすることと、腕は体側に自然な感じでダラリとおろすようにすることであった。前者は下半身の自由な動きを妨げないためであり、後者は上体に無駄な力が入らないようにするためである。
昼食の時に、藤田さんがわたしの滑りについて、エッジを切り替えて乗り込むのがはやく、スキーを滑らせるのがうまい、とほめてくれた。AさんやEさんたちが昨年来たときは、この藤田さんから最も厳しく教えられたそうである。だから頑張れとみんなに励まされた。
午後は気を良くしてバンバン藤田さんのあとを滑った。夕方近くなって、昨夜夜通しで運転してきた疲れが出てきた。しかし、いったん宿に戻り、風呂に入って飯を食べたらまた元気になったので、ナイターへ行って例のメニューを消化した。
1月19日
朝から吹雪いて視界が悪かった。今日は新雪をコブの滑り方を中心に習った。もっとも、新雪もコブも同じ技術で滑るという。膝をかかえこんでスキーをフォールラインに向け、山回りと同時にけり出すという、昔聞いたアバルマンのテクニックだ。この技術をものにすれば、新雪やコブが楽しくなると藤田さんはいっていた。たしかに、新雪に突入した瞬間にこのテクニックでさぐりを入れることができれば、もう自分のものだという気がする。
多くを学んだスキー行だった。