1979年4月22日日曜日

セドノ沢左俣

  高校の時、セドノ沢に来て楽しかった記憶があった。それで、沢登りの初心者を連れて登りに来た。しかし、遡行を始めてみると、以前に登ったのはセドノ沢の右俣で、左俣ではないことに気がついた。セドノ沢のひとつ下流の戸沢が同じような地形で、その左俣を登った時が楽しかったのだった。

 水無川本谷からセドノ沢に入ると、小滝を2、3コ越えて2俣になる。右俣には大滝があるが、それ以外はつまらなかった経験があるので、左俣に入る。なかなか手ごわく、中級者が楽しめる程度の滝が4、5コあった。わたしは面白かったが、初心者には少し怖かったようである。水か少なくなってきたところで昼食にする。


 ここから沢は傾斜を増し、水も少なくなって、ガラガラの源頭部に至る。適当に踏み跡を探していくと薮になり、ガサガサ歩いて行くと表尾根にぽっかりと出た。