1972年10月8日日曜日

新茅ノ沢

 先月に引き続き沢登りである。前回は台風が近づいてきているのに、なぜ中止しなかったのか、とM先生がA先生やT先生から怒られていた。そんなことが影響したのかどうか知らないが、今回はT先生が引率することになった。

 大倉から戸川林道を行く。うす暗くなる頃新茅橋に着いた。そこで幕営する。T先生の得意な小言をこの時はくらったかどうかは覚えていない。

 翌朝は早く起きて、まずモミソの懸垂岩で少し登降練習をした。その後幕営を撤収して荷物を新茅橋の下にデポして新茅ノ沢に出かけた。

 まず、連続する滝を難なく越えて行き、しばらくゴーロが続くと、目の前に新茅ノ大滝が現れた。T先生がまず巻き道を登り、滝の上からザイルを垂らす。先生の確保でまず僕が滝を登っていった。滝の途中でシャワークライムになり、苔がつるつるして嫌だった。上について先生と確保を交代し、他のメンバーをつぎつぎ引っ張り上げた。1年のSが途中で1度滑った。


 そこからは水量が少なくなり、もう流水が無くなるというあたりで昼食にした。そこからさらに登って、烏尾山の晴れた山頂に昼ごろに着いた。山頂でのんびりと休んだあと仲尾根を駆け下り、新茅橋にデポした荷物を背負って戸川林道を大倉へと戻った。